○第68話~アルカディア海底遺跡①~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
sideユート&ミザリー
『アルカディア海底遺跡』を目指し『ミストルティン』を後にしたユート達は現在、『海のロマンの町』アトランティアを訪れていた。
『アトランティア』は地中海、或いはカリブ海のような温暖な所で、その海中には数々の難破船や遺跡が沈んでおり一攫千金を狙って多くの人々がトレジャー・ハントに訪れる町である。
もっとも、どの町にも言えるように今は人はまばらだが…。
「う~ん…。こことここはハズレだったわね。」
「後はこことここだけだな。」
ミザリーとユートは海が書かれている地図らしき紙に×印を付けていた。
─ 『アトランティア』に着いたユート達がまずした事は、『沈没船』の探索だった。
もし、『癒やしのグラス』が何者かに持ち去られたのであれば遺跡内部より『沈没船』の内部の方がありそうだったからだ。
その為まず、『潜水セット』と『トレジャー・ソナー』を購入し、『沈没船』の探索を始め現在に至る訳である。
─ 因みに『トレジャー・ソナー』は海中の宝に反応し、場所を教えてくれるアイテムで、『潜水セット』はまぁ、水着や水中用のゴーグル等のセットアイテムだ。
「もうここの探索が済んだら『アルカディア海底遺跡』の内部以外の探索は済んだ事になるわね。」
ミザリーは地図を見ながらそう呟いた。
「…。そうだな。ただ…。」
「ただ?」
「幽霊船の噂があっただろう?」
「あぁ…。あの噂ね。」
ミザリーはポンと手を叩いた。
─ 幽霊船とはここ『アトランティア』に古くから伝わる伝説で、霧深い新月の夜に海上に現れると言われる、死者が乗る巨大な海賊船の事だ。
普段は海中を彷徨い海に沈んでくる財宝を集めてまわりその財宝を海賊船の主人、海賊王『デイヴィー・ジョーンズ』の元へ届けているらしく『海に沈んだ宝は『デイヴィー・ジョーンズの宝物庫』に収められる。』等と言われている。
「何となくだが、その噂が気になってな…。今までの事を考えるとただ探索するだけでは駄目なんじゃないかな…。と。」
「そうねぇ…。普通に探して見つけられるなら、とうの昔に見つかっていてもおかしくないものね。」
ミザリーはコクリと頷いた。
「まぁ、とりあえず例の2カ所の探索と『アルカディア海底遺跡』の探索の結果次第だな。」
「そうなるわね。とりあえずさっさと調べて結果を出しちゃいましょうか。」
ミザリーとユートはお互いの顔を見ながらニコリと笑った。
─ 探索の結果、結局の所残り2つのポイントには目星い物は無く、『アルカディア海底遺跡』の内部の探索へと向かう事になるのであった。
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