○第67話~ロレンス山脈⑤~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「…。まさか大賢者様に会えるなんて。」
アキは呆然とした様子で呟いていた。
─ アキの旅の目的の1つには賢者から上級職へと転職するのに必要となるアイテム、『大賢者の証』を授かるために『大賢者に会ってクエストを受ける』と言う物があるのだから驚きもするだろう。
「…。おや?もしかして貴女は『賢者』ではありませんか?」
「あ!はいっ!!実は、貴女を…。リムル様を探していたんですっ!!ど、どうか『大賢者の試練』を受けさせて下さい!!」
アキはガバッと頭を下げた。
「…。分かりました。貴女に試練を与えましょう。」
ピロン♪
『転職クエストが発生しました。』
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◦クエスト:大賢者の試練
◦ランク:EX
◦報酬:大賢者の証
◦場所: ─
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アキは意気揚々とクエストを受託した。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。とても厳しい修行の旅となるでしょうが…。頑張って下さいね。」
リムルはそう言うと何処かへと旅立っていった。
「…。助かったけど肝心の『癒やしのグラス』が見つからなかったね。」
ソフィアはポツリと呟いた。
「せやな。どないしよか。」
「う~ん…。ここじゃないなら『アルカディア海底遺跡』にあるのかなぁ?」
ルーナとアキは首を傾げていた。
「ここじゃねーならありそうなのはそこだけだな。」
「じゃあ戻り次第行くの?」
トキヤとシャルロッテは顔を見合わせていた。
「行くしかねーだろ?」
トキヤは苦笑していた。
─ まぁ、行くしかないのはその通りだろう。
こうして下山しようとした時、ルーナとアキがフリージアが出現した辺りに何かキラリと光る物があることに気が付き、少し穴を掘る事になった。
「?…。これはタマゴかしら?銀色で綺麗ね。」
「?これは…。ゴフレットやろか?何かドロドロやし氷の中やからよく分からんわぁ。」
掘った所から出てきたのは『解析鑑定』によると『???のタマゴ』と『???の杯』であった。
詳しい事は『解析鑑定』でも分からなかったが、この2つは発見したアキとルーナがそれぞれ持つことになった。
─ これは余談だが、『???の杯』を覆う氷は『エターナル・アイシクル』と呼ばわれる特殊な氷らしくある特殊な方法でしか溶けないようで解凍はまだ少し先になるようだった。
そして『???のタマゴ』はとりあえず『異次元収納』に入れておけばその内孵るとの事で当面の間、アキの『異次元収納』の肥やしになるのであった。
─ 何とも不憫なアイテム達であろうか。
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