○閑話~願いを星に『七夕祭り』~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
今日は七夕!人々が星を見上げる今日この頃、FWOも天体観測日和であった。
「七夕祭りじゃなくて七夕祭り?」
「そーだよトキヤ。七夕祭りはこの笹ならぬサーサに願い事とか亡くなった人への手紙…。まぁ、短冊だね。それや飾りをつけて広場で焚き上げるの!そーすると『流れ星の宝箱』が貰えるんだってさ。」
アキはチャチャ~ン♪と効果音が付きそうな感じで綺麗に飾り付けたサーサを見せた。
「まぁ、七夕のイベントだからサーサを焚き上げるのは分かるが…。願い事だけじゃなく亡くなった人への手紙を付けたりするのは何故だ?」
トキヤは首を傾げていた。
「知らへんの~トキヤ。これはと~っても遠い国の鎮魂の儀式が由来なんやで~。」
「何でも『7月7日はこの世とあの世の距離が一番近くなり、その境である天ノ川からこちらの世界が見えると言われている。』とかで、何処かの王様が亡くなった恋人や親族に手紙を焚き上げれは届くんじゃないかって思いつきから始まったらしいよ。」
そう言いながら出掛けていたルーナとソフィアがギルドに戻ってきた。
その手に綺麗に飾り付けられたサーサが握られていた。
そのすぐ後、更に他のギルドメンバーもサーサを手にしギルドへと入ってきた。
こうしてギルドメンバーが全員集まるとアキ達はサーサを手に広場へと向かった。
暗くなかった広場の一角に皆が持ち寄ったサーサが集められ、国王アルスの号令と共に火が点火され焚き上げられた。
パチリ…。パチリ…。
サーサは少しづつ燃え上がっていく…。すると
ポゥ…。
とサーサから色取り取りの光の玉が空へと昇り始めた。
「うわぁ~。綺麗だねぇ。」
「ああ。綺麗だな。」
「綺麗やなぁ。」
「綺麗…。」
アキ達はまるで思いや願い事を届けるかのように昇っていく光をうっとりしながら見つめていた。
サーサが全て燃え尽きた頃、空からキラキラと銀色に輝く光がアキ達の手元に落ちてきて、その光は手元に届くと銀色に輝く手のひらサイズの箱に変わった。
これが『流れ星の宝箱』だ。
「わぁ~。綺麗な箱。」
「中身なんやろう?」
アキ達はキャッキャとはしゃぎながらギルドへと戻ると早速『流れ星の宝箱』を開いた。
どうやら『流れ星の宝箱』の中身は一律らしく、全員出てきたのは青い宝石が填まった銀色の星型のブローチで名前は『願い星のブローチ』。
幸運が+100される『伝説級』のアイテムであった。
─ 余談だが、『流れ星の宝箱』を開けた後、アキ達はギルドの屋上で月見ならぬ星見をして楽しんだそうだ。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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因みに七夕祭りは私の作品、『転生したら魔王のペットだった件』とそのシリーズの外伝にも出てくるので、興味があれば是非読んでみて下さい。
作者のお願い(ゝω・)
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