○第63話~ロレンス山脈①~
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sideアキ
「と、言う事で俺達の行き先は『ロレンス山脈』に決まりだ。皆それでいいか?」
フレンドチャットを終えたトキヤはアキ達に一応の確認をとった。
─ まぁ元々、次の行き先はユート達が選ばなかった方と4人で決めていたので、確認と言うよりは行き先を告げたと言った方が正しいだろう。
「いいよ。」
「了解。」
「OKやで。」
「分かりました。」
アキ達はそれぞれに了承の意を示した。
「じゃあ明日、馬車を手配して早速ロレンス山脈へと向かうぞ。」
こうして行き先が決定したトキヤ達は明日に向けてログアウトしたのであった。
そして次の日、ログインをしたトキヤ達は馬車を手配するとロレンス山脈に向けて出発した。
ロレンス山脈へ入山する為にまずアキ達が目指したのはロレンス山脈の麓にある町、『白銀の町』スノーデンである。
『スノーデン』は避暑地として知られる一種のリゾート地で、有力な王侯貴族や富豪達の別荘があったりするらしい。しかし、一度ロレンス山脈に足を踏み入れるとその穏やかそうな雰囲気は一変する。
風が強く気温は高さを増すにつれ下がり、霧が立ちこめ、雪の積もる雪線より上には万年雪や氷河まである極寒の地となっている…。それがロレンス山脈である。
─ まぁ、何が言いたいのかと言うと、今まで居た所とは真逆の気候の所に向かっていると言う事だ。
そして出発して約3日後、漸く目的地であるスノーデンに辿り着いた。
「んじゃあ予定通り宿を決めたら一旦解散して2~3時間後に合流だ。」
トキヤ達は馬車を降りると手早く宿を決め、情報を得る為に解散した。
「う~ん…。特に目星い情報は無かったみたいね。」
合流したアキ達はとりあえず入手出来た情報を伝え合ったが、今回については殆ど収穫は無かったと言って良いようであった。
「せやなぁ。得られた情報と言えば『防寒着』と『スノーシューズ』が必要やっていう事だけやもんなぁ。」
「その辺りは誰だって分かるような事だもんねぇ。」
ルーナとシャルロッテは深い溜息をついていた。
「必要そうな装備品は分かったが探索ポイントの情報は無しか…。」
「だね…。なら、とりあえず1番高い山の山頂を目指すとかどう?」
アキはう~んと伸びをした。
「今の所それが妥当かなぁ。」
「当てがないもんねぇ~。」
ソフィアとシャルロッテは苦笑いをしていた。
「一応もう2~3日探って見た方が良いんじゃねーか?」
「とりあえず行くだけ行くってのもアリなんじゃないかなぁ。」
等々それぞれ思い思いに意見を出し合った。
意見を出し合った結果、とりあえずトキヤの案が採用される事となりしばらくの間スノーデンに滞在し、情報を探る事が決まったのでロレンス山脈入山は見送られる事となったのであった。
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