○第59話~カラカラ砂漠④~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
地下から脱出するため、アキ達はひたすらエル・ドラード地底遺跡を探索するならしながら進んで行った。
─ どうやらこの遺跡は、元が普通の町だったらしくたいした宝は出て来ず、出て来てもポーション程度という宝目当ての探索なら『ハズレ』であったが、当初の目的自体は達成された。
何故なら ─
「いやぁ~。まさかこの遺跡、カラカラの三大ピラミッドと繋がっていたとはねぇ~。」
「だよねぇ~。」
アキとシャルロッテは「う~ん」と伸びをした。
─ そう、エル・ドラード地底遺跡はカラカラの三大ピラミッドは地下で繋がっていたのだ。その為、『カラカラの三大ピラミッドの探索』と『エル・ドラード地底遺跡からの脱出』と言う2つの目的を同時に達成出来たのだ。
「出て来られたのはよかったが、ピラミッドには『癒やしのグラス』は無かったから振り出しに戻っちまったな。」
「せやなぁ。」
トキヤとルーナは溜息をついた。
結局の所エル・ドラード地底遺跡をくまなく探索したが、残念な事に『癒やしのグラス』は発見出来なかった。
「結局3~4日かけたけどムダだったね~。」
「まぁ、『ユニークスキル・ブック』とかが手に入っただけ収穫はあっんだからマシでしょ?」
ソフィアは異次元収納から1冊の本を取り出した。
─ 少々古ぼけた感じのスキル・ブックの中にはユニークスキル『盗賊ノ極意』が封印されている。
今回の探索でアキ達は3冊のユニークスキル・ブックとスキル・ブックを2冊入手した。これはそのうちの1冊である。
この探索でトキヤは『探偵ノ極意』、ソフィアは『盗賊ノ極意』、そしてアキは『魔導ノ極意』のユニークスキル・ブックを、ユニークではないもののルーナはEXスキル『奇術師ノ極意』を、シャルロッテはEXスキル『癒ヤシノ光』のスキル・ブック入手していた。
これらはかなり強力なスキルである。
「とりあえずドラドに戻ってゆっくり休んだら次は『ロレンス山脈』か『アルカディア海底遺跡』の探索に行かねーとな。」
「西か南かぁ~。どっちも遠いよね~。」
ソフィアはラクダの上でぐったりとしていた。
─ どっちに行くとしても馬車で2~3日はかかるのだからぐったりしてしまうのも無理はない。
「ユートとミザリーの行った『エルメス遺跡群』でグラスが見つかれば行かなくても良いんだけどね~。」
「天にでも祈っておきましょう。」
アキとシャルロッテはクスリと笑った。
「せやなぁ~。天に祈っとこ。」
「ま、私は探索とか面白いから別にどっちでもいいけどね。」
「俺も同感だな。」
ルーナ、ソフィア、トキヤも楽しげに笑っていた。
こうして一応はカラカラ砂漠の探索を終えたアキ達はドラドを目指して砂漠を進んでいった。
そして空に星が輝きだした頃、漸くドラドの町に辿り着き、その日の宿を取るとアキ達はログアウトしたのであった。
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