○第53話~王都セカンディアへ~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
バニカに美味しランチをご馳走になり、腹を満たしたアキ達は今日は特にやることもないため、宿へと戻りログアウトした。
そして翌日、ログインしたアキ達は宿を出ると馬車に乗り隣町でもあり、マーレン王国の王都である『セカンディア』へと向かっていた。
「ここが王都、セカンディアかぁ~。」
王都に到着し、馬車を降りたアキは感嘆の声を上げていた。
─ マーレン王国の王都、セカンディアの町並みは、一言で言うならファンタジー系の洋風の古都と言った所か、或いは異世界召喚で出て来る最初の王都と言ったら良いか…。まぁ、そんな感じの町だ。
あまりにもファンタジー感溢れる町並みにアキ達のテンションは爆上がりのようである。
「アキ。さっさと手紙届けて王都観光と洒落込もうぜ!」
「そうそう。早く用事済ませちゃおう♪」
「観光や~♪」
「いいね♪いいね♪」
と、はしゃぐトキヤ達。
「分かったよ~。じゃあ王城行って手紙をさっさと届けちゃうね。」
そんなトキヤ達を見てアキは苦笑していた。
「すみません。」
アキは城門の門番の1人に声を掛けた。
「どうかしましたか?」
「スターティア王国王女、リリアンヌ=ルルーシェ=スターティア殿下から手紙を預かってきたのですが…。」
アキはおずおずとリリアンヌから預かった手紙を門番に差し出した。
─ 因みにスターティア王国国王、アルスのフルネームは『アルス=ルルーシュ=スターティア』、王妃アンリは『アンリ=ルルーシェ=スターティア』。王子アレクシスは『アレクシス=ルルーシュ=スターティア』である。スターティア王家の人間は、男なら『ルルーシュ』、女なら『ルルーシェ』のミドルネームが与えられるそうだ。
「!!リリアンヌ王女殿下からですか。お預かりしますので少々お待ちください!」
門番は恭しく手紙を受け取ると、いそいそと城へと入っていった。
「…。何で待たされなきゃいけないのかな?」
─ 手紙さえ受け取れば用はないと想うのになぁ…。
アキはポツリとそう呟いた。
「まぁ、そんなにかからないだろうしいいんじゃねーの?」
「せやな。」
と、トキヤとルーナは苦笑していた。
仕方が無いのでとりあえずそのまま待っていると先程城へと入っていった門番が急ぎ足で戻ってきた。
「大変お待たせしました使者殿。ガレリアン陛下とカイル殿下からお礼をしたいのでお連れするように言付かりました。お時間はよろしいでしょうか?」
「え?あ、はい…。」
アキは思わずそう答えるとトキヤ達と共に門番の後ろについていった。
─ あれ?今、『使者殿』と呼ばれたような気がするけど…。気のせいかな??
何か勘違いされているのではないか?と考えているうちに、いつの間にか豪華な扉の前まで来ていた。
「ガレリアン陛下。カイル殿下。使者殿をお連れいたしました。」
「ご苦労。入りなさい。」
その声に合わせるかのようにギィィィィーと、扉が開いた。
そこは玉座の間で、玉座には青髪青目の20~30代ほどに見える美男子と、彼を少し幼くしたような10代の少年がその隣に立っていた。
彼らがセカンディア王国国王、ガレリアン=セカン=マーレンと王子、カイル=セカン=マーレンである。
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