○第49話~仲間になりたそうにこちらを…。~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「さあ、クロちゃん!やっちゃいなさい!!」
「アオ~ン!!」
黒妖犬のクロちゃんはパピーの命令に従い駆けだした。
「来たよっ!!『フレア・アロー』!!」
アキは杖を振るい炎の矢を黒妖犬に放った。
「『アロー・レイン』!!」
「『カードマジック・フレア』!!」
ソフィアの放った雨のように降り注ぐ矢が、ルナの放ったカードから現れた炎が黒妖犬に襲いかかるが、黒妖犬はヒラリヒラリとそれらを避けながらアキに襲いかかる。
「うわっ!!え~いっ!『スイング・ショット』!!」
「ギャン!!」
黒妖犬は迎え撃ったアキのフルスイングをもろに受け吹き飛ばされた。
「あぁ!!クロちゃん!!」
パピーは悲痛な声を上げた。
「余所見をしている場合か!『アドバンス・スラッシュ』!!」
「キャア!!」
斬撃の嵐を受けたパピーは吹き飛ばされた。
「『アクア・アロー』!!」
「『シャイニング・レイン』!!」
「『斬糸』!!」
アキの水の矢が、シャルロッテの光の雨が、ルーナの鋭い切れ味の糸かジュリーとマリンを襲う。
「キャー!!」
「ウワァー!!」
ジュリーとマリンはアキ、シャルロッテ、ルーナの猛攻を浴び光の粒子へと変わっていった。
「よくもっ!!私の僕達を!!『召喚』!!」
「パピー様お呼びですか?」
パピーの前方に現れた光り輝く魔方陣から1人の青年が現れた。
サラサラの黒髪に真紅の目をした燕尾服を身に纏ったその10~20代くらいの青年は恭しく跪くとパピーをそっと抱き上げた。
「用事中に悪いんだけど、私の僕を倒した相手が居るの。」
「なる程…。その方々の相手をすればよろしいのですね?」
青年はそっとパピーを玉座に乗せた。
「…。敵の皆様。私の名は『ノワール』。パピー様の執事にございます。」
ノワールと名乗った青年は優雅に挨拶をした。
「キャー!!かか…。カッコイイー♡執事さんなんて仲間に出来るのー!!」
「かっこええなぁ。私も執事さん欲しいわぁ~♡」
「…。ステキ♡」
等々ソフィア、ルーナ、シャルロッテは頬を少し赤くしながら騒いでいた。
「ふふん♪いいでしょう?私の自慢の執事よ♪」
パピーはふふんと自慢気に胸を張っていた。
ー 結局その後、戦う雰囲気では無くなってしまった訳で…。今回はパピーの提案で引き分けと言う事になり、その場のノリでパピー達はギルドへと招かれる事になった。
「へぇ~テイマーだとそんな特典があるんだ。」
「ええ。テイマーはモンスターをテイムしないと戦えないでしょ?だから最初に1人ないし1匹自分で作ったお供を貰えるの。ノワールはその時に貰ったのよ。」
ソフィアの問に答えながらパピーは優雅に紅茶を飲んでいた。
「因みに判りにくいでしょうけどノワールの種族は悪魔族よ。」
「え?悪魔族なの?」
「そうよ。普段は羽根と尻尾を隠しているから見た目が人間と変わらないからそうは見えないでしょうけどね。」
パピーはふふんと得意気な顔をした。
その後もパピー達は時間を忘れてお喋りを楽んだ。
そして、パピー達はこのギルドを気に入ってくれたらしくギルドメンバーとなることになった。
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