●第45話~運営の反省~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「…。暗黒竜皇ファブニールを出すのは早かったかなぁ~。」
「…。いけると思ったんですがねぇ~。」
神風の言葉にエンジニアの一人 ─ エンジニアAとする ─ は苦笑いを浮かべていた。
「でも、イベント自体は高評価でしたよ。」
と、エンジニアBはニコリと笑っていた。
「イベントの目玉モンスターとして用意したんだけどなぁ。まぁ、イベントは成功したようでよかったけどね。」
「後、隠しダンジョンの発見率も結構低めでしたね。」
エンジニアCは画面を表示させた。
「うわぁ~これは…。」
「全くでは無いけれど、少し低いかな…。」
神風とエンジニアAは結果に唸っていた。
「はい。発見率は42%…。半分もありません。」
「微妙な所だよね。もう少し見つけてくれると思ったんだけどなぁ…。」
「斥候…。スカウト系のプレーヤーが少なかったからかな?」
エンジニアAとBはエンジニアCの示した結果に首を傾げていた。
「しかも見つけたギルドも結構偏っていたよねぇ。」
神風は苦笑していた。
「『狩人の庵』と『迷宮旅団』ですよね。この2つのギルドがほとんど発見したんですよ!」
「発見したギルドに偏りがあるのはあんまりイベントとしてはよくないよねぇ…。」
エンジニアAは困ったような顔をしていた。
「そうなんですよ。ちょっと拙いですよねぇ…。」
「確かに良くはないよね。」
エンジニアB、Cはコクリと頷いた。
「他に反省点はあるかな?」
「「「ありません!」」」
神風の問にエンジニアA、B、Cはそう答えた。
「分かった。んじゃあ次はアップデートの打ち合わせをしようか。」
そう言うと神風はバサリと書類の束を中央のテーブルに置いた。
─ アップデート後の為に用意したシナリオの原稿である。
「このシナリオは採用で良いと思います。」
「これも…。ここを少し変えて採用しましょう。」
エンジニアA、Cは書類にポンと判子を押した。
「このシナリオを使うなら新大陸のこの町のデザインはこうした方がいいでしょうかね?」
「うん。このデザイン良いと思う。」
神風はエンジニアBのデザイン画を見て満足そうに頷いた。
「アップデートの打ち合わせは進んでいるかい?」
と、打ち合わせをする神風達の前に1人の男性が現れた。
─ 神風…。いや、千秋の父、盗矢である。
「あ…。おと…。社長!いらしていたのですか?」
「「「ようこそお越し下さいました社長!!」」」
神風とエンジニアA、B、Cはピシリと姿勢を正した。
「そんなに畏まらなくても良いよ。それで…。打ち合わせは進んでいるかい?」
「はい。とりあえずここまでは決定しました。」
神風は決定した分の書類を渡した。
「うん…。中々良いじゃないか。この調子で頼むよ。」
「「「はい!!」」」
神風達はペコリと頭を下げた。
─ 新たなアップデートまであと少し…。神風達の打ち合わせはまだまだ続く。
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