○閑話~四季のイベントとお月見兎~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
これはアキがグリーディア大迷宮に挑む前の事だ。
今日は十五夜の日。世間の人々が月を見上げる今日この頃。
月を愛でるイベントは何も現実だけの話ではない。
「でやぁぁ!!」
アキは杖を振るい額に黄色い宝石が填まった真っ白な兎を吹き飛ばした。
「きゅうぅぅ…。」
木に激しく打ちつけられた兎は銀色の宝箱を残し青白い光になって消え去った。
このモンスターの名前は『月見兎』。9月1日から十五夜月が見える今日までの限定のモンスターで確定ドロップで『ムーンストーン』を落とす。
このムーンストーンを集めるとイベント限定シリーズの『ムーンシリーズ』のアイテムと交換できるのだ。
このイベントは近々開催予定の第1回イベントとは別に企画された季節のイベントである。
また、ムーンストーンの収集とは別にこの日の夜に限りNPCの店で合い言葉を言うと各店舗一人につき一回だけ『月見団子』が貰える。
因みに合い言葉は『たばらして』である。
これはアキの知り合いの地方出身者から聞いた地方風習から着想を得たイベントで、十五夜の夜、子供達が家々を尋ね『たばらして』と言ってお供え物のお菓子を分けて貰うと言う風習から来ている。
「ふぅ…。結構集まったね。」
アキは集まったムーンストーンを確認して満足そうに笑った。
因みにアキが狙っているアイテムは『ムーンスター・イヤリング』と『ムーンスター・リング』の二つである。
ムーンスター・イヤリングは魔攻に+20の補正が掛かるアイテム。ムーンスター・リングはMPに+20の補正が掛かるアイテムで、どちらも交換にムーンストーンが100個必要となっている。
これは今回交換出来るアイテムの中ではかなり個数が多い方だ。
「よし、交換しに行くか。確か交換会場は町の広場だったね。ついでに月見団子もゲットしなきゃね♪」
アキは町の広場へ向かう為、フィールドを後にした。
広場は人で溢れかえり凄い賑わいを見せていた。そして賑わう広場の中心には何故だか真っ白な兎の集団がいた。
「皆の者!ムーンストーンを月に捧げるうさ!そうすればアイテムを授かるうさよ。」
と、リーダーらしき兎が皆にそう言った。
ピロン♪
ーーーーーーーーーーーーーー
ムーンストーンをいくつ捧げますか?
【0/201】
ーーーーーーーーーーーーーー
あ。画面が現れた。勿論200個捧げるよ!
アキが数を選択するとインベントリが勝手に開き、ムーンストーンが選択され、インベントリから出て来たムーンストーンが、虹色の光を放ちながら空へと登り始めた。
その後、現れた選択画面から目当てのアイテムを選択して手に入れたアキは広場のベンチに腰を掛け月見団子を片手に月見と洒落込むのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
m(_ _)m
感想、評価、いいね、ブックマークが執筆の励みになります。(´▽`)
どうかよろしくお願いします。m(_ _)m