○第35話~特別討伐指定個体~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
side風ノ宿り木
「『アドバンス・スラッシュ』!!」
トキヤは体長2mはあるであろう巨大な二足歩行の豚に斬撃の嵐を浴びせていた。
この巨大な豚は特別討伐指定個体の豚頭王の『オルクス』である。
此奴は見てくれ通り物理攻撃型のモンスターだ。
「にゃにゃーっ!!『ピンポイント・ショット』ーだにゃーっ!!」
「『討魔の聖剣』!!」
トキヤに合わせるようにアルトの放った銃弾が豚頭王の頭部を穿ち、ユートの剣が腹部を引き裂いた。
「ブキィィィィィィィィー!!!」
豚頭王は目を血走らせながら咆哮を上げた。
すると咆哮に惹かれたのか
「「「「ブキィィィィィィィィー!!」」」」
と、雄叫びをあげながら豚人の群れが現れた。
「おいおい…。仲間呼びやがったぜ。」
「囲まれちゃったにゃ~。」
トキヤとアルトは苦笑していた。
side魔女の帽子
「『火炎豪雨』!!」
炎髪灼眼のハイ・ヒューマンの女性が杖を振るい火の雨を降らせ、緑色の小人=ゴブリンを殲滅していた。
「スフィアさん!ハイMPポーションをどうぞ。」
「ありがとうルリィ。」
ルリィと呼ばれたエルフの女性からハイMPポーションを受け取ったスフィアはそれをゴクリと飲み干した。
「ふぅ…。それにしても一体どれだけ居るんだろうな。流石にゴブリンでもこんなに居ればきつい。」
「…。そうですねぇ。」
ルリィは溜息をつきながらチラリと戦場を見た。
─ 戦場には見渡す限りのゴブリンの群れ。その中には上位種であるゴブリン・ウィザードやゴブリン・ソードマン、ホブゴブリンの姿もチラホラみられた。
魔法が雨のように降り注ぐものの、一向に減る様子が見られない。
状況は最悪と言って良い。
「あそこに居るのがゴブリン達のボスかな?」
ルリィの指差した先にはがたいの良い成人男性位の背丈のゴブリンがいた。
「…。たぶんそうかな?ホブゴブリンにしてはがたいも良いしねぇ…。『解析』…。あぁ、ゴブリンキングだってさ。間違い無くボスだわぁ。」
スフィアは溜息をつきながら解析結果を告げた。
魔女の帽子のメンバーの前に立ち塞がるのは、特別討伐指定個体のゴブリンキングの『アトラス』である。
集団VS広範囲攻撃。果たして勝者はどちらになるのであろうか。 ─
波乱の幕開けとなったギルド対抗戦。
フィールドで暴れ回る特別討伐指定個体を撃破して、ベスト10に入るギルドは果たして何処であろうか。
これからを暗示するかのように少しずつ日が暮れていきギルド対抗戦第1日目は夜を迎えるのであった。
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