○第3話~イチノイ大森林~
お待たせしました(≧▽≦)
「てやぁぁ!!」
アキは『初心者の杖』でスライムをポコリと殴った。
「ピキュ~!」
殴られたスライムは悲鳴のような鳴き声と共に青白い光の粒子になって消え去った。
ー そう、アキが選んだのは『スライム10匹の討伐』である。
「ふぅ…。これで3匹だね。」
アキはそう言いながらドロップしたアイテムとGを回収した。
ピロリン♪
『アキのレベルが1上がりました。』
「お♪上がったかぁ。」
アキはステータスを確認した。
「ん~SPはこれでよし。SCも溜まったし、もうそろそろ別のスキルも取ろうかなぁ。」
因みにアキは初期の5SCを使って杖術Lv.1、回復魔法Lv.1、火魔法Lv.1、風魔法Lv.1を取得していた。SCの内訳は、杖術と火、風魔法が1SCずつ、回復魔法が2SCとなっている。
このSCの消費量は職業から関係が離れるほど多くなるらしくもし、アキが剣術を入手しようとすれば5SCが必要となる。
つまりこのゲームは職業によってはその職業のみの限定スキルこそあれど、自由にスキルの入手が可能なのだ。
もちろん職業によってSCの消費量が変わるため職業は重要であり、アキの職業である魔導師なら魔法系のスキルのSCが少なく取得出来るようになっているし、戦士なら剣術や槍術、斧術等の武器系スキルのSCが少なく取得出来る。
そしてスキルのレベルを上げるのに必要なSCもまた同様となっている。
「ん~10SCかぁ…。よし!水と土と空間魔法を入手しておこうかな。後は貯めておこっと。」
アキは操作を終えると再びスライムを狩り始めた。
「よし!スライム10匹狩り終わったね。」
アキはメニュー画面でスライムの討伐が終了した事を確認して満足そうに微笑んでいた。
「これでギルドに戻って報告したらクエストクリアだし戻ろっかな。」
アキは鼻歌交じりでイチノイ大森林を後にした。
~ ○●○●○●○●○●○● ~
「すみません。クエスト終了の確認をお願いします。」
「はい。では会員証をご提示下さい。」
アキは受付の女性に会員証を渡した。
「…。え~っとFランクのスライム10匹討伐の依頼ですね?はい!達成を確認いたしました。報酬の10Gになります。」
「ありがとうございます。」
アキは報酬を受け取ると冒険者組合を後にした。
「さて、初日にしては結構遊んだしログアウトしようかなぁ。それとももう少しクエストかモンスター狩りでもしようか…。」
アキはボフリとベッドに倒れこんだ。
「…。いや、とりあえずご飯にしようかな。」
ー VRでのご飯ってどんな感じか気になるしね。
「うん!美味し~♡」
アキは注文したパンとシチューを食べながら満足そうに笑っていた。
ー これで20Gなら安いくらいの美味しさね!
「ご馳走様でした。」
アキが会計を済ませて食堂から出ようとしていた時、興味をそそられる噂が耳に入った。
どうやら『イチノイ大森林でダンジョンが発見された!』そうだ。
ー ダンジョンか…。明日にでも行ってみようかな。
アキは明日の予定をそう決めると部屋へと戻りログアウトしたのであった。
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