○第27話~アキとダンジョン作り~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
冒険者組合にギルドの登録を申請した後、別行動をとったアキは見渡す限りの荒野と化した元スフォル湿原
─ 現在のスフォル荒野へと来ていた。
「え~っとダンジョンを造るには…。あった!あの台座にオーブをセットするんだったよね。」
アキは地面からヒョッコリと生えた子供の背丈ほどの大きな芽のような台座にインベントリから取り出したダンジョン・コアをセットした。
パァァァァァァァァァァァァァー!!
眩い光に包まれたアキは真っ白な空間へとやって来ていた。
『ダンジョン・クリエイトルームへようこそ。ダンジョン名とダンジョンの外観を設定して下さい。』
アキの前にウィンドウが現れた。
「え~っと…。名前は『アワリティア大迷宮』っと。外観は…。うん、『洞窟型』にしようかな?」
アキはウィンドウの決定ボタンをポチリと押した。
因みにダンジョンの外観は『神殿型』、『洞窟型』、『塔型』、『森林型』、『湖型』、『城型』、の6種類あり、外観を選んだ後、ある程度好きな見た目にカスタマイズ出来るようになっている。
「ふんふん…♪よし、外観出来た♪」
『内観と階層を設定して下さい。』
「え~っと…。何々最初のポイントは10000Pで、階層を増やすには1階につき1000P…。部屋の内装は凝った物や特殊効果のある物程ポイントが掛かると…。よし!初期設定はコレで行こう♪」
設定を終えたアキはポチリと決定ボタンを押した。
こうして造られたアキのダンジョン『アワリティア大迷宮』の初期の階層は最下層をぬいて4階層。
1階~2階が『石の迷路』1部屋500P。
3階が『草原』1部屋1000P
4階が『鏡の迷路』2000P
そして最下層のボス部屋が『魔王の間』2000Pとなった。
「へぇ~。モンスターはこの魔晶石ってのを設置するとポップするようになるんだねぇ。」
─ この魔晶石は、ポイントは要らない代わりに1階につき設置出来る個数等に制限があるようだ。
しかも、魔晶石は自分が倒したことのあるモンスターの物しか入手出来ないようになっている。
つまりはマスターの実力がダンジョンに出現するモンスターの強さに直結する訳だ。
「♪んじゃあこのゴブリンとコボルトの魔晶石を ─ 後、コレとコレを…。よし!」
ポチッ♪
『ダンジョン、『アワリティア大迷宮』の初期設定が完了しました。ポイントを集めてダンジョンを育てて行きましょう。』
パァァァァァァァァァァァァァー!!
眩い光に包まれたアキは、自分が設定した豪奢な玉座が置かれた如何にも魔王の玉座の間を思わせる『魔王の間』へと降り立っていた。
「…。これで私もダンジョンマスターかぁ。確か、コアに触れる事でダンジョンの拡張が出来るんだったね。ポイントは侵入者を倒すか、多くの人に利用してもらえば入るんだったっけ?」
玉座の横にある台座の上で輝くダンジョン・コアを撫でながらアキはニヤリと笑った。
「さて、『強欲の魔王』アキとしてこのダンジョンを立派な物に育てていきましょう。」
─ こうしてこの日、Fランクダンジョン『アワリティア大迷宮』が産声を上げた。
このダンジョンを皮切りにスフォル荒野には数多くのプレーヤーズダンジョンが生まれる事になるのであった。
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