○第26話~ダンジョンとギルドと~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
あれから一週間ほどが経過した頃、予告通り行われた大きなシステムバージョンアップに伴い大きな変化がFWOの世界に起こっていた。
1つはギルドの結成が出来るようになったこと。
もう一つが本格的にダンジョンを作成可能になったこと。
それに伴い戦場となったスフォル湿原が大きく変わることになったのだ。
スフォル湿原はスフォル荒野へと名称が変わり、隣の空き地はギルドホームが建てられる専用の町に…。旧スフォル湿原はダンジョンを作成するための場所へと変わった。
─ 今まではダンジョン・コアは存在していたがダンジョンを作る場所が無く、形だけのアイテムだったのだが、これからは本格的にダンジョンが造れるようになった訳だ。
因みに何故旧スフォル湿原がダンジョンの作成場所に選ばれたかと言うと、傲慢ノ邪神(影)が暴れまわった事で邪気の様な物が溜まってダンジョンが生まれやすい環境になったとか言う設定かららしい。
さて、そろそろトキヤ達の所に行ってギルド結成について話をしないとね。
「おはよ~♪」
アキが待ち合わせ場所であるカフェ、『カフェ・ルシフェール』に入ると既にトキヤ、ソフィア、ルーナ、シャルロッテはテーブル席に座って待っていた。
「おう!来たかアキ!」
「お♪来た来た♪」
と、手を振るトキヤとソフィア。
「待ってたでーアキ♪」
「ま、私達が早かっただけだけどね~♪」
と、ニコニコ笑っているルーナとシャルロッテ。
「ごめんね~。待たせちゃった?」
アキは苦笑しながら空いている席に座った。
「と、言うことでこれからギルドを結成する訳だが…。リーダー…。つまりギルドマスターを決めなきゃならない。誰かなりたい奴はいるか?俺はアキが良いと思うんだが…。どうだアキ?」
「…。私は無理だよ。運営の仕事あるから。」
と、トキヤの問にアキはそう答えた。
「私は…。 リーダーはちょっと…。」
「うん…。私も。」
と、目を逸らすルーナとソフィア。
「…。トキヤがギルドマスターになれば良くない?」
と、ポンと手を叩くシャルロッテ。
「え?俺??…。皆、俺で良いわけ??」
「良いと思う。」
「良いんじゃない?」
「良いで♪」
「良いよ~♪」
アキ達は揃って肯定した。
─ こうしてあっという間にトキヤがギルドマスターになる事が決まった。
「んじゃ、ギルドマスターが決まったしギルド名を決めるか。何か良い名前あるか?」
「う~ん…。『天ノ剣』とかどうかな?」
「私は…。『七色の杖』はどうかな?」
「…。『月夜ノ宿』なんてどうや?」
「…。『知識の帽子』かな?」
「んじゃ最後俺な!『風ノ宿り木』!」
こうして名前を出し合った結果、ギルドの名前に選ばれたのは ─
『風ノ宿り木』だった。
─ 例え別々の道を歩む事になろうとも、苦しい時…。悲しい時…。心を休めに来られるようなそんな場所になるように…。
そんな思いを込めて付けられた名前である。
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