○幕間~涙では無く笑顔を~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
綿飴、焼きそば、タコ焼きにフランクフルト!
今日は何時もの食べ物屋以外にも屋台の定番達の美味しそうな匂いがスフォルの町に漂っていた。
そう、今日は今終えた戦死者への1分間の黙禱の後に行われる国王アルスの宣言により祝勝会を兼ねた国を挙げての祭りが行われるのだ。
「ふゎぁ~。国を挙げての祭りだけあって凄い盛大だねぇ。」
アキはフランクフルト片手に感嘆の声を上げていた。
「それにしても祭りは良いが戦死者が出てるのに不謹慎じゃないのか?」
と、トキヤは若干顔を顰めていた。
「慰霊って言うのは何も悲しむだけじゃないって事だよ。笑顔で送り出してあげるのもまた慰霊って事なんだよ。」
「せやせや!せっかくの祭りなんやから不謹慎とか気にせんと楽しも!」
ルーナはトキヤの肩によじ登った。
「ルーナの言う通りだよ。楽しまなきゃ損だよ!」
「そうそう!」
と、トキヤの背中を軽く叩くシャルロッテとソフィア。
「ま、それもそうだな。」
とりあえず納得したのかトキヤは牛肉の串焼きを頰張ると祭り用に作られた出店マップを開いた。
「で、まず何処から回る?」
トキヤの問にアキは『くじ引き屋』、シャルロッテは『フリーマーケット』、ルーナは『スキル・ブックの出店』、ソフィアは『アクセサリーショップの出店』等を挙げた。
「よし、んじゃあ…。一番近くのフリーマーケットから行くか。」
「「「「おーう!」」」」
「アレク。コレ欲しい!」
「リン…。流石にそれは…。」
「やだーっ!!この像部屋に飾るの!!」
トキヤ達がフリーマーケットエリアに到着すると何やら露店の前で言い争うリリアンヌとアレクシスの姿が目に入った。
どうやら如何にも禍々しいオーラを発する像を買う買わないで揉めているようだ。
─ あれは流石に無いと思うぞ。
「ねぇ、リン。ほら、隣の大きなクマのぬいぐるみの方がいいんじゃない?フワフワしてて可愛いよ?」
「う~ん…。分かった。こっちにする。」
リリアンヌはクマのぬいぐるみを買うと大事そうに抱えながらアレクシスと共に何処かへ行ってしまった。
「私、あれ買っとこうかしら?」
「おい、アキ正気か?」
「流石にあれはヤバイって!」
「「うんうん!!」」
と、トキヤ達はひいていた。
「私も別に欲しくはないけど誰かの手に渡ってトラブルの元になるくらいならインベントリの肥やしにしといた方がマシかと…。」
アキはそう言うと禍々しいオーラを発する像を買ってきた。
どうやらこの像は『汚れた女神像』と言うらしい。鑑定をしたものの詳しい詳細は今のアキでも鑑定は出来なかった。
予定通り『汚れた女神像』をインベントリの肥やしにした後、スキル・ブックの出店とアクセサリーショップの出店、くじ引き屋を回った。
その過程で、スキル・ブックの出店ではレオンハルトとジェルメイヌに…。アクセサリーショップの出店では恋人と思われる茶髪の男性と仲睦まじくしているエルルカを目撃した。
─ 男の人の名前は確かキリルさんって人だったかな?
と、まぁ祭りを楽しんだアキ達は今現在休憩にカフェによって寛いでいる。
─ そこで何故が給仕をしているマリアムを目撃してアキ達は今回の重要人物をフルコンプと言う偉業?を成し遂げていた。
─ 今回のイベント無事に終えられてよかったなと、幸せそうに祭りを楽しむ人々を見て、アキは心からそう思っていた。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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