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○第2話～登録と初クエスト～

お待たせしましたm(_ _)m

「ここが始まりの町『スターテッド』かぁ～何か冒険が始まったって感じだなぁ。」

アキは興味深そうに周囲を見ていた。

するとピコン♪と言う音と共に黄色い矢印が目の前に現れた。

『チュートリアルを開始します。黄色い矢印の先にある冒険者組合へ登録しに行きましょう。』

「ふんふん…。チュートリアルねぇ。じゃあ行きますか。」

黄色い矢印が指す方向へと向かうと、そこには大きなレンガ造りの建物があった。

「…。うん、ここだね！」

アキは少しワクワクしながら扉を開いた。

中に入ると、そこはTHE冒険者ギルド！っと言う感じの内装で、大小様々なサイズのカウンターと沢山の紙が貼られた大きなボードが壁に設置された部屋と、併設されているのか、隣の部屋には食堂のようなスペースがあった。

－　カウンターの大きさが色々あるのは多分、種族によって合うサイズが違うからだろう。

アキは矢印が指し示すカウンターへと向かった。

「すみません。冒険者登録をお願いします。」

「あ！はい。では、こちらに必要事項を入力して下さい。」

受付けの女性がそう言うとピコン♪と言う音と共に入力画面が現れたので、アキは手早く入力を済ませた。

「はい。これで登録が完了いたしました。こちらが『会員証』と、支給品の『初心者セット』となります。」

ピロン♪

『アキは称号『F級冒険者』とアイテム『初心者セット』を手に入れた！』

「あのぉ…。称号と、この初心者セットって何ですか？」

「ええっと　ー　…。」

受付の女性は丁寧に説明してくれた。

称号とは、一定の条件を満たすと貰える物で、称号によっては特殊な効果があるらしい。

そして初心者セットは『やくそう』×10『どくけし草』×10『マヒル草』×10『非常食』×10『MP回復薬』×10の詰め合わせの事で、『やくそう』『MP回復薬』はHP、MPを10回復してくれるアイテム。『どくけし草』『マヒル草』は毒、マヒを回復してくれるアイテム。『非常食』は満腹ゲージを10回復してくれるアイテムらしい。

因みに満腹ゲージとは、これが0になるとHPが減っていってしまうというゲージで、何かを食べる事で回復するらしい。

そして今回入手した称号『F級冒険者』は組合でF～Eまでのクエストを受けられると共にEX(エクストラ)スキル：解析(スキャン)と状態表示(ステータス)を習得出来るらしい。

因みにスキルとは、SC(スキル・コイン)で交換出来る技能の事で、

スキル、EXスキル、ユニークスキル、アルティメットスキルの順で希少性と効果が高くなっていく。時々ダンジョンで入手出来るスキル・ブックと言うアイテムからも習得出来る物で、レベルを上げる事で進化する事がある。

ユニークスキルとアルティメットスキルはゲーム内で一人しか習得出来ない物で、特定のクエストのクリアが入手条件であったりかなり入手困難なスキルとなっている。アルティメットスキルにいたっては入手条件すらもまだ解明されていない。

後、これとは別にコモンスキルと言う特定の種族のみが使えるスキルがある。

そして、今回入手した二つのスキルの詳細はこうなっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

EXスキル：解析

　『アイテムの簡易鑑定と敵のステータスが見られる。』

EXスキル：状態表示

　『自分のステータスが見られる。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

うん、どうせなら自分のステータスを見てみるか。

「『ステータス』！」

ブォン…。

電子音と共に画面が現れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◦名前：アキ

◦種族：魔人Lv.1　(♀)

◦職業：魔導師Lv.1

◦レベル：1

◦MG：20/20

◦HP：50/50

◦MP：50/50

◦攻撃：10

◦魔攻：20 +10

◦防御：10

◦魔防：20 +10

◦敏捷：10

◦器用：10

◦知力：10

◦精神：10

◦幸運：10

◦状態：健康

◦SP：5

◦SC：5

○スキル

◦スキル

・異次元収納(インベントリ)

◦EXスキル

・解析　・状態表示

◦ユニークスキル

・ ─

◦コモンスキル

・魔力貯蔵(マジック・バンク)

○称号

・【F級冒険者】　・【異世界からの訪問者】

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ー　魔力貯蔵は魔人のコモンスキルでMPが満タンの時にMPの自動回復分を角に貯められるスキルである。

異次元収納は【異世界からの訪問者】の称号により獲得出来るアイテム収納のスキルである。

そしてSP(ステータス・ポイント)は文字通りステータスに振ることで、数値を上げられるポイントだ。

「アキさん…。アキさん…。」

「！！あ、はい。何でしょう？」

ー　ステータスを見るのに夢中で受付の人の声が聞こえてなかったよ。

「もしよろしければ、クエストを受けてみてはみませんか？」

「う～ん…。そうですね。受けてみます。」

アキはコクリと頷いた。

「でしたら…。本当ならばあそこにあるクエスト・ボードから選んで持って来て頂くのですが…。初登録の方にはこちらが選んだクエストから選んで頂く事になっています。どちらにしますか？」

アキの前に二つの画面が現れた。

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◦クエスト：スライム10匹の討伐

◦ランク：F

◦報酬：10G(ゴールド)

◦場所：イチイノ大森林

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◦クエスト：やくそう20本の納品

◦ランク：F

◦報酬10G

◦場所：イチイノ大森林

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ー　どちらも10Gで、場所はイチイノ大森林…。か。

討伐か採集の違いだけど…。どうしようかな。

「うん、コレにする！」

アキはポチリと受注ボタンを押した。

最後まで読んで頂きありがとうございます！

m(_ _)m

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