○第17話~真実の鏡の力~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「おっ!扉が現れたぞ!」
トキヤは嬉しそうに扉へと向かっていった。
「これで後は鏡を持って行くだけだね。」
「ようやくやねぇ~。」
と、後に続くアキとルーナ。
「早く戻りたいからさっさと取ってこようか。」
「うんうん。」
と、ソフィアとシャルロッテも後に続いた。
「…。何コレ…。」
アキはあまりの驚きに絶句した。
─ 扉を開けた先は数歩先からは100m程先まで床が抜け、崖のようになっていたのだ。
「…。コレも試練の様だな。あそこの祭壇に鏡があるのにどう行ったものか…。」
「まるで○ラ○エの○ーの鏡の所みたいやなぁ。」
「浮遊系の魔法とかで行くのかなぁ?」
「どーするのコレ?」
と、トキヤやルーナ、シャルロッテやソフィアも首を傾げて考え込んでいた。
「ん?ルーナ。さっき何て言った?」
「ん~だからド○ク○のラ○の鏡の所みたいやなぁって…。あっ!!」
「「「「「それだっ!!」」」」」
アキ達の声が揃った。
「『恐れぬ心と共に道は続く。』ひょっとしたらここは…。」
「そう。多分一歩踏み出せば何かあるんだと思う。」
アキが意を決して一歩踏み出すと、崖のように抜けていたはずの床が現れた。
「幻影だったんだね…。皆、大丈夫だよ。先に進もう。」
アキ達は100m程先にある祭壇に安置されていた手の平に収まる大きさの楕円形の鏡を入手するとウズモレノ塔を降りていった。
─ アキ達が町に戻った時にはイベント期間ギリギリとなっていた。
「ありがとうございます!これでリリアンヌ様を助けられます。」
アレンは深々と頭を下げた。
「しかし、もし戦闘になれば僕ではどうにも出来ません。もしよろしければ一緒に来て頂けませんか?『王女からの紹介状』を持っているあなた方なら城へ入れるはずです。」
「分かった。」
アレンの頼みを引き受け、アキ達はついて行く事になった。
─ 後で知った事だが、この頼みはEXクエスト『町まで送り届けなさい』を受けたプレーヤーにのみ解放されるイベントだったらしい。
こうしてアレンと共に城に向かったアキ達が玉座の間に辿り着いた時、黒いオーラに包まれた虚ろな表情のリリアンヌが虚ろな表情で玉座に座るアルス王へと短剣を振り下ろす直前であった。
床には倒れ伏す桃色のロングヘアの魔導師と銀色のミディアムロングヘアのメイド服の女性に茶髪の真紅の鎧を纏った男性。
─ よく分からんが絶体絶命のピンチってやつだ。
「やめるんだっリリアンヌッ!!『真実の鏡』よ!見えざる真実を写せっ!!」
パアァァァァァァァァァー!!!
鏡から眩いばかりの光が発せられリリアンヌを包み込んだ。
「キャァァァァァァァァァァァー!!!」
鏡から発せられた光に包まれたリリアンヌはバタリとその場に倒れ込んだ。
「オノレ…。オノレ…。モウスコシデ コノクニヲ メチャクチャニ デキタトイウノニ…。オボエテイロヨ…。」
リリアンヌの身体から離れた黒いオーラはそう言いながら何処かへと飛び去っていった。
あまりの事に呆然としていたアキ達が
「…。一体これはどう言う事なんだ?」
と言う背後から聞こえてきた声に気が付き振り向くとそこには真紅の鎧を纏った女騎士が数多くの兵士達と共に呆然と立ち尽くしていた。
─ これ、どうなっちゃうんだろう?
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