○第16話~ウズモレノ塔~
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召し使いアレンの依頼を受けたアキ達はウズモレノ塔へと来ていた。
─ ウズモレノ塔の外観は天高くそびえ立つ見た目バベルの塔のような建物で、その階層はゆうに100層を超える。
アレン曰く『塔タイプのダンジョンの中では1位~2位を争う階数』らしい。
今現在登り始めて約3日、アキ達はウズモレノ塔30Fまで到達していた。
「…。3日間で漸くここまでか。」
セーフティ・ゾーンでアキはぐったりと座り込んでいた。
「目的の『真実の鏡』が60Fにある隠し部屋にあるらしいのは救いだね。最上階ならどうなってたか…。」
「せやせや!」
と、苦笑しながら座るソフィアとルーナ。
「私…。疲れちゃったよ。60Fと言っても先は長いねぇ。」
「まだ30Fだからな。後半分を登り切って早く『真実の鏡』をアレンに届けないとな。」
と、座るシャルロッテとトキヤ。
しばらく30Fのセーフティ・ゾーンで休憩を取ったアキ達は再び60Fを目指し塔を登り始めた。
─ それから2日後…。
60Fのとある小部屋にて…。
「…。多分ここに隠し部屋への道があるはずだよな?」
トキヤは小部屋をキョロキョロと見回していた。
「何処にあるんやろう?」
「あるとしたら床か壁だよね?」
と、ペタペタと床や壁を触り道を探すルーナとソフィア。
「スイッチとかがあるはずだよね…。多分。」
「…。ここで合ってるなら多分あると思うよ。」
と、思い思いに探すアキとシャルロッテ
─ 数分後…。
「全然見つからないよ!!扉どころかスイッチすら見あたんないっ!!」
と、悲鳴に近い声を上げるアキ。
「全然あらへん。」
「何処なのさぁ…。」
と、ぐったりと座り込むルーナとシャルロッテ。
「…。本当にこの部屋なのかなぁ。」
と、ため息をつくソフィア。
ぐったりと座り込む3人を他所にトキヤだけは何気に元気そうにまだ探索を続けていた。
─ トキヤは謎解きとかが大好きなのだ。
「おっ!おーい皆!!何か見つけたぞー!!」
トキヤに呼ばれそこに行くと、何か古代文字のような物が床に彫られていた。
「何て書いてあるんだろう?トキヤ読める?」
「ん。俺はスキル、『古文読解』を持ってるから読めるぞ。」
トキヤはアキの問にそう答えた。
「で、何て書いてるの?」
「んとな…。『真実を求めし者、四つの灯火をもって道を切り開くべし!恐れぬ心と共に道は続く。』だとさ。」
「四つの灯火…。あぁ…。ひょっとして…。」
アキはポン!と手を叩いた。
「ああ。多分この部屋の壁に付いてる火が消えてる燭台に火を点ければ何かが起こると思うぜ?」
トキヤはニヤリと笑った。
─ この部屋の四つ角の壁に一つずつある燭台には不自然にも火が灯っていなかった。
気にはなっていたが、なるほど…。多分これが四つの灯火なのだろう。
アキ達が手分けして燭台に火を灯すと、ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!とでかい音と共に壁の一角が動き別の部屋へと続く扉が現れた。
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