○第15話~黄の召使いアレン~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
皆様からの投票の結果、①の物語が本筋となりました。(≧∇≦)b
投票して下さった皆様、ありがとうございます!
m(_ _)m
アキ達が選んだのは①のフードの人物であった。
指示通りフードの人物…。長いのでフードさんとします。そのフードさんの後を追うと、フードさんは困った様子で周囲をキョロキョロと見回していた。
─ 間違いなく迷ってるよねコレ。
あまりにも切羽詰まった様子のフードさんを見ていられなかったので、アキ達は声をかける事にした。
「あの…。どうかしましたか?」
アキが声をかけるとフードさんは一瞬ビクッ!と肩を震わせ驚いた様子で振り向いたが、アキ達の姿を見て安心したように胸をなで下ろすと、フードさんは、アキ達の予想通りに
「すみません。道に迷ってしまいまして…。すみません。冒険者組合は何処でしょうか?」
と、答えた。
─ 声の感じからしてフードさんは14歳~15歳くらいの少年のようだ…。しかし、何故だろう。初対面のはずなのにこの少年、フードさんの声に聞き覚えがある気がする。
「ああ、それなら…。私達、冒険者なんです。よかったら送りましょうか?皆も良い?」
アキが皆に尋ねるとトキヤ達は快く了承した。
「ありがとうございます!冒険者の方々だったのですね。それなら丁度よかった…。実は依頼したいクエストは極秘にしておきたい事だったんです。もしよろしければ受けて頂けせんか?」
ピロン♪
『EXクエストが発生しました。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◦クエスト:真実の鏡を入手せよ!
◦ランク:EX
◦報酬:???
◦場所:ウズモレノ塔
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「?『真実の鏡』ですか…。一体どの様な物なのですか?それに、何に使うのですか?」
ソフィアはコテンと首を傾げた。
─ それ、私も思った。
「…。実は…。」
フードさんはとても悲しそうに事情を話し始めた。
─ フードさんによると、どうやら町で言われている噂話は、全部では無いが誤りなのだそうだ。
(実際正しいのはリリアンヌが少々我が儘で、よく城を抜け出すと言う事と、革命軍が結成されていると言う話らしい。)
フードさんの名前はアレンと言い城で働く召し使いで、この度依頼をするために密かに城から抜け出して来たそうだ。
そして、何故彼が『真実の鏡』を求めているかと言うと、リリアンヌ王女に取り憑いている何かを祓うために必要なのだそうだ。
それは一週間ほど前、毎度のごとくリリアンヌ王女がアレクシス王子と共に城を抜け出し、帰って来た事が事の発端らしい。
その日を境にどういう訳だか聡明で民思いだった筈のアルス王とアンリ王妃が突如暴君へと変貌、それがさも何年も前からの話しであるかのように認識され、噂まで流れ出した。更にはリリアンヌ王女は可愛らしい程度だった我が儘が度を超すようになってしまった。
アレクシス王子がその事を宮廷魔導師のエルルカに相談した所、恐らくリリアンヌには得体の知れない良くない何かが取り憑いている。噂話が広がっているのもその『良くない物』のせいだろう…。
スターティアに伝わる『スターティアの四枚鏡』の一つ、『真実を映し出し、魔をも祓う』と言われている『真実の鏡』を使えばリリアンヌ王女から『良くない物』を追い出せるだろう。と助言を受けた。
因みに『スターティアの四枚鏡』とは、『千里眼』の力を宿す『現在の鏡』、『過去視』の力を宿す『過去の鏡』、『未来視』の力を宿す『未来の鏡』、『真実を映し出し、魔を祓う』力を宿す『真実の鏡』の四枚の総称である。
城から抜け出せないアレクシス王子に代わり『真実の鏡』を入手するためにアレンは来た ─
「と、言う訳なんです…。受けてもらえませんか?」
フードさん改め召し使いアレンは深々と頭を下げた。
「分かりました!受けましょう。」
こうしてアキ達はウズモレノ塔へと向かう事になった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
m(_ _)m
感想、評価、いいね、ブックマークが執筆の励みになります。(´▽`)
どうかよろしくお願いします。m(_ _)m