○第11話~生産職の聖地~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
スターティア王国第二の町センカ。
ここは別名生産職の聖地。
峻厳な山々と広い草原に囲まれたスイスを思わせる町である。
何故この町が生産職の聖地と呼ばれるかと言うと、この町の周囲の山々はレアの鉱石が採掘出来る鉱山であり、草原は放牧に適した牧草が生え、肥沃な土地は田畑にも適している。
更には近くには薬草類が採取出来るイチノイ大森林まである。
つまりここは生産に必要となるアイテムが近場で採れる上に農作物も作りやすい。
なのでNPC、プレーヤーに関わらずこの町に生産職が自然と集まり店や牧場を構える。故に生産職の聖地と呼ばれている。
「ここが生産職の聖地、センカかぁ。」
アキは目をキラキラさせて周囲を見回していた。
「やっと着いたねぇ。」
「ノンストップで森を抜けてきたから疲れちゃったよぉ。」
と、シャルロッテとソフィア。
「私、疲れたから宿か店で休みたいわぁ。」
と、ルーナはぐったりとした様子だった。
「じゃあ取りあえず宿取って少し休んでから散策するか?」
「「「「賛成ー!!」」」」
トキヤの提案にアキ、ルーナ、シャルロッテ、ソフィアの声が揃った。
こうしてアキ達は近くで見つけた宿、『歌う羊亭』で部屋を取り、暫く休憩した。
休憩を終え町の散策を始めたアキ達が最初に見て回る事にしたのはNPCの区画の『武器屋』である。
『どうせなら武器を新調しようぜ!』
と言うトキヤの一言から決まった事だ。
まぁ、アキの場合、武器も防具も創世級かつユニークシリーズなので新調する必要は無い訳だが、トキヤ達はそうはいかないだろう。
「う~ん…。『はがねの剣』100Gかぁ…。」
「この『聖なるローブ』90Gねぇ…。」
トキヤとシャルロッテは真剣な眼差しで商品を品定めしていた。
「うん、この『運命のタロット』なかなか良いね。えーっと…。はい。100G。」
ルーナは気に入ったらしく武器を購入していた。
「…。私はこの『軽足ブーツ』をお願いします。えっと…。90Gですよね。」
ソフィアは90Gを店員に支払った。
その後、買い物を終えたアキ達は近くのレストランで昼食を取ることにした。
「さすが『生産職の聖地』だね。武具の質だけじゃなく、ご飯も美味しいね。」
「うん。美味しいね。」
ソフィアとシャルロッテはハンバーグに舌鼓を打っていた。
「このステーキも美味しいよ。」
と、アキ。
「…。この美味しさ、ゲームとは思えないな。」
「せやなぁ。」
と、頼んだ料理の味に感心しているトキヤとルーナ。
それぞれが思い思いに昼食を楽しんだ後、今度はプレーヤーが開いている店へと足を伸ばす事となった。
そして、そこで後々アキ達の仲間となるプレーヤーとの出会いが待っているのであった。
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