○第103話~地獄の番犬~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
扉の先は真っ暗な何も無い空間で、『地獄』と言われれば如何にもな雰囲気を醸し出していた。
「…。じゃあ行きましょうか。」
「はい。」
パピーとノワールは真っ暗な空間をひたすら歩いていった。
「何処まで続くのかしらね?」
何時までも続く暗闇にパピーはうんざりしたようにポツリと呟いた。
「そううんざりせずともホラ…。もうすぐ終わりのようですよ。」
「え?あ…。そうみたいね。」
パピーがノワールの指差す方を見るとそこには大きな扉と三つ首の大きな黒犬の姿があった。
「さて、アレは敵なのかしら?『解析』!」
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◦名前:ケル(右)ベロ(中)スゥ(左)
◦種族:地獄ノ番犬(♂)Lv.???
◦職業:門番 Lv.???
◦レベル:???
◦HP:1500/1500
◦MP:2100/2100
○スキル
◦スキル
・咆吼Lv.7・ひっかきLv.6・闇魔法Lv.5・噛みつきLv.7
◦EXスキル
・???・捕縛術Lv.8・???
◦ユニークスキル
・???
◦コモンスキル
・???
○称号
・【地獄の門番】・???
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「あらあら強そうねぇ。戦わないといけないのかしら?」
パピーがコロコロと困ったように笑っていると何処からか
「そんなことはしなくて大丈夫だよ。」
と、声が聞こえてきた。
パピー達が声のした方を見るとそこには真っ黒な軍服のような服を身に纏った女性が立っていた。
─ 年齢は恐らく10代から20代の前半だろうか?金髪に青い目の中性的な女性だ。
「貴方は?」
パピーがそう問いかけると女性はニヒルな笑みを浮かべながら
「私は『アリアドネ=ダークフィールド』。冥王ハデス様直属近衛騎士団長にして『マスター・テイマー』だ。」
と、答えた。
「あら。じゃあ貴方がケル(右)ベロ(中)スゥ(左)ちゃんの上司って事ね。それなら戦わなくて良いってのはどう言う事か聞いていいかしら?」
「あぁ…。それかぁ。単純に君達が『地獄』に不法侵入するつもりだったり死者であるならともかく生者で迷い人らしそうだからだよ。」
「あぁ、なるほど。ここに来てしまっただけなら問題なし…。と。」
納得の話だ。
「ああ。だが…。迷い込んだとはいえ手ぶらで帰のもアレだろう。よかったらクエストを受けていかないか?」
ピロン♪
『EXクエストが発生しました。』
「あら。どんなクエストかしら?」
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◦クエスト:死者の霊魂を集めよ
◦ランク:EX
◦報酬:???の召喚石 ???
◦場所:ヴァルディア学園内
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「いいわ。受けましょう。」
「ありがとう。実はヴァルディア学園内にかなりの数の『霊魂』が集まってしまっているようなんだ。ケル(右)ベロ(中)スゥ(左)にも集めてもらってはいるんだが多すぎてな。よろしく頼むよ。」
アリアドネはニコリと笑った。
「ええ。で、具体的にどのくらい集まっているの?」
「100個はあるかな。」
─ そりゃ多過ぎだわ。
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