○第94話~伝説からの挑戦状~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
そして決着はついた!
トキヤも大分深く切られたものの倒れ伏すは黒い影だった。
「お見事…。」
そう黒い影は満足そうに呟いた。
「ふう…。何とか勝てたな。」
少しずつ消えていく黒い影を見ながらトキヤは苦笑しながらその場に座り込んだ。
─ 本当、ギリギリだった。
少しでも黒い影の斬撃が深く入っていたならば倒れていたのはトキヤの方であっただろう。
「てかアレ??これで終わりか??」
─ せめてドロップアイテムでもないのだろうか?
トキヤがキョロキョロと周囲を見回していると、黒い影の倒れていた場所がキラキラと輝きだし転移陣のような物が現れた。
「あれに乗れって事か?」
トキヤは疲労でフラフラする身体を引ずりながら転移陣に乗った。
すると転移陣が目映く光輝きトキヤの姿は消えた。
転移陣の先にあったのはまるで宇宙空間のような場所であった。
─ どこまでも広がる真っ黒な闇。銀や青、赤といった色とりどりの星屑のような光がとても幻想的である。
「…。えらく幻想的な所だな。」
トキヤがそうポツリと呟くと
「幻想的なのはお嫌いかな?」
と、何処からか声が聞こえてきた。
トキヤがバッ!と声をした方へ振り向くと、そこには金色のさらさらヘアーに青い目の白銀の鎧を身に纏った14歳から15歳ほどの好青年が立っていた。
「…。貴方は?」
「僕はリュート。これでも元騎士にして『勇者』だよ!」
リュートと名乗った青年は爽やかな笑みを浮かべていた。
「…。俺はトキヤ。ここには転移陣に乗ってきたんだが…。リュートさんここは一体何処なんですか?」
「…。まぁ、多分所謂生死の狭間のような場所だとは思うよ。僕は死んだはずだからね。」
リュートはハハハと笑った。
どうやらはっきりとは分からないようだったが、トキヤは兎にも角にも元の場所に戻らねばとリュートに問いかけた。
「ここから帰りたいのですが、元の場所に帰る方法はありますか?」
「さぁ?僕は何も知らないよ?あぁ、でも…。転移陣で来たのならアレが使えるかも!」
そう言ってポンと手を叩くとリュートはトキヤを連れて歩き出した。
「コレコレ♪」
リュートが指さした先にあったのは、黄金の縁をした1枚の楕円形の姿見だった。
「この鏡にはどういう訳だかここじゃ無い何処かの風景が写るんだよね。もしかしたら使えるかも。」
「さて、どうかな?」
トキヤはそう言うと恐る恐る触れてみた。
すると手がズブリと中へと入り込んだ。
次は中を確認のするために頭を突っ込むと、どうやら先はヴァルディア学園内のようだったので鏡から頭を抜いた。
「ありがとう!帰れそうだ。」
「それはよかった。なら、帰る前にコレを受けてみるか?」
ピロン♪
『EXクエストが発生しました。』
「お?EXクエストか。」
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◦クエスト:勇者の試練
◦ランク:EX
◦報酬:???
◦場所:勤勉ナル者の塔
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トキヤは迷うこと無くクエストを受けると鏡を通り元の世界へと戻っていった。
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