○第84話~学園都市エレノア~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
『次元の祠』を出た先にあったのは乙女ゲームを思わせる大きな学園のある巨大都市であった。
ここはヴァルゴラ王国にある『学園都市』エレノア。
新たな世界における始まりの町である。
「…。学校なのよねここ…。」
アキは城なみの大きさの学校らしき建物に目を点にしていた。
「ああ。『ヴァルディア学園』だそうだぜ。ここヴァルゴラ王国で1番大きな学園だってさ。」
─ ヴァルディア学園…。トキヤの説明通りここヴァルゴラ王国で1番大きな学校で、魔導学科、戦士学科、商工学科、音楽学科等の学科があり、この学校にはヴァルゴラ王国国内だけでなく国外からも多くの子供達が生徒として通っている。
「えらいでかい校舎やなぁ。」
「下手なお城より大きいよねぇ。」
「本当本当。」
ルーナやソフィア、シャルロッテ達も大きな建物に目を瞬かせていた。
こんな感じでヴァルディア学園を眺めていると
「あら?ひょっとして入学希望の方かしら?」
と、後ろから誰かが声をかけてきた。
後ろを振り向くと、そこには金髪縦ロールに青い目をしたいかにもお嬢様みたいな女性がいた。
─ 彼女はここの学生らしくヴァルディア学園の制服を身に纏っている。
「えっと…。その…。」
「??違うのかしら?あ、私はリリー=ヴァレンシュタイン。ヴァレンシュタイン公爵家の長女よ。貴方達は?」
「私はアキです。こっちがソフィアとルーナ。こっちがトキヤとシャルロッテです。」
「ルーナです。」
「ソフィアよ。」
「トキヤだ。」
「シャルロッテだよ。」
アキ達はそれぞれ軽く自己紹介をした。
「ご丁寧にどうも。え~っと貴方達は入学希望の方達でいいのよね?ようこそヴァルディア学園へ。貴方達を歓迎するわ。」
「あ…。いや…。はい…。ありがとうございます。」
「オホホホホ!それではついてらっしゃい!学園長室まで案内するわ。」
─ 別に入学希望と言う訳ではないのだけれど…。とは思いながらもアキ達はリリーの勢いに呑まれて後について行く事になった。
「ねぇアキちゃんこれ、ついてってええの?」
「分からないけどこうなったら行くしかないいじゃん。」
「まぁ、土地勘の無い知らない所を当てもなくブラブラするより良いと思うよ?」
「それは私も同意するよ。」
「多分こう言うイベントなんじゃねーかな?」
等々アキ達がヒソヒソ話をしながら後をついて行っている内にとうとう職員室にまで辿り着いてしまったようだ。
「ここが職員室よ。奥に学園長室があるからもうすぐよ。」
「着いたわよ。」
そう言ってリリーはどことなく豪華そうな扉の前で止まりノックをした。
コンコンコン…。
「学園長。リリーです。」
「入りたまえ。」
ガチャリ…。
リリーが扉を開けるとそこには学園長と思われる男性がいた。
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