○第77話~発見!癒やしのグラス~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「実は『フライングダッチマン号』の内でこんなのを見つけたんだが…。俺じゃ鑑定が出来なくてな。アキちゃん見てくれないかな?」
ユートはアキに古ぼけた杯を渡した。
「はいはい。『解析鑑定』!」
ピロン♪
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◦アイテム名:呪われし杯(癒やしのグラス)
◦等級:創世級
◦ランク:S
◦詳細:そのグラスから溢れる水を飲めばどんな病もたちまち治ってしまう不思議なグラス。今は呪いに侵されその力を失っている。
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「やったよ!ユート君!これが『癒やしのグラス』だよ!!でも、今は呪われちゃってて力を失ってるみたいだけどね。」
アキがそう伝えると至る所から歓声が上がった。
─ どうやら『癒やしのグラス』を探索していた者達が近くに居て、発見の報告に歓声を上げているようだ。
「見つかったのはいいが、呪いはどうやって解くんだろうな?」
「『解呪』の魔法を使ってみましょうか?」
─ 『解呪』は『上級状態回復魔法』の中にある呪いを解く魔法である。
ミザリーの提案にアキ達は少し悩んでいるような表情を浮かべていた。
「一応『解呪』って対人用の魔法だよね?物にも使えるのかな?」
「そうなんだよなぁ。そこの所はどうなんだ?ミザリー。」
「まぁ、正確には『対象に掛けられた呪いを解く』ですのでやってみる価値はあると思いますよ?」
ミザリーはアキとトキヤの問にそう答えた。
「じゃあ頼めるか?」
「OK!『解呪』!!」
ミザリーが振るった錫杖の先から金色の光が放たれ古ぼけた杯を包み込んだ。
デロデロデロリン♪
「へ?何が起きたの?」
おどろおどろしい音にミザリー達が顔を顰めていると
『『呪われし杯』の解呪に失敗しました。』
そう『呪われし杯』の上にウインドウが表示された。
「あらあら『解呪』失敗だって。」
「う~ん…。『出来ない』じゃなく『失敗』だからもっと上級の魔法が必要って事なのかなぁ?」
アキとミザリーは首を傾げていた。
「だとしたら今の所、これより高位の『解呪』の情報はないからどうしようもなさそうだな。」
「とりあえずそれをガレリアン王の所にもってってみるか?」
「そうしてみるしかないわね。」
ミザリーはそう言うと異次元収納に 『呪われし杯』をしまった。
「ま、『呪われし杯』については残念だったけど仕方ないし一休みしに宿にいきましょ~!」
「「「「賛成~♪」」」」
こうしてアキ達は一旦宿へと戻っていった。
因みに領主サテリアジスの宣言通り催された宴はそれはそれは盛大な物であったそうだ。
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