日常の愛おしさ〜母編〜
冬の夜
カーテン越しに見えた夜空が、
星空が綺麗な気がして
外に出た。
やっぱり、星空は綺麗だった。
お月様の姿は見つけられなかったけど。
寒さも忘れるくらい、
感覚を麻痺させてくれる夜空。
だけど、実際、寒い。
たぶん、人に対する錯覚と同じ感覚。
そういえば、今日、お母さんが
「ザクロの美酢買ってきたよ。」と
「わーい!」ってコップに注いだら
イチゴの味がしたこと…これも、きっと錯覚。
「冷食のドリアにチーズかけて
レンジでチンして食べると美味しいよ。」と
教えてくれたから、その通りやってみようと
冷蔵庫からチーズをだした。
冷食のドリアを袋から開けてみると
すでにチーズがのっていたけど
これもきっと、錯覚。
追いチーズしとけばいいよね。
冷静に65を過ぎた母の年齢的ボケなのか
性格的ユーモアなのかは、一旦置いといて。
日常をふとした笑顔にしてくれる
母がただ愛おしい。