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Vの世界で理想の美少女やってたら、幼なじみに見られた……俺。  作者: 花月夜れん
めんどくさい新人配信者と俺の話

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コラボする俺

 あれから猫月ヒカリのメッセージがこなくなった。

 ぱったりと、これっぽっちも。

 気になるけれど、見に行っちゃダメと言われてるので彼女のその後を見に行けない。もしかして、鵜川かも? とも思ったが真相は闇の中だ。


「遠坂君、またゲーム教えてね」


 何もなく、そのまま帰った俺たち。ミツキやヒカリなんて言葉はいっさい出ず、本当にゲームだけ。鵜川はゲームをしたかっただけだったようだ。

 そんな彼女は学校ではまた眼鏡スタイルに戻っていた。まあ、前よりほんのりと化粧や髪はいじってるみたいだけど。


「おい、樹?」

「あ、何だっけ?」

「また見てたのか? 副委員長。もったいないよな、また眼鏡に戻って」

「そうかな? 鵜川さんらしくていいんじゃねーの」


 すっとスマホを取り出すユウキの腕をおさえながら俺は彼女から目を離した。


 ◇


「え、コラボ?」

「はい、キャラクターだけここにこられるみたいなんで、やってみようって」

「へー、どんな子?」


 さすがにこれ以上マキちゃんの部屋に人が集まるのはきついだろう。その点、データだけのコラボができるようになれば他の人との交流はしやすくなる。出来そうなら俺も考えてみようかな。


「新人さんみたいで、すっごく可愛くて、しかも上手なんですよー。なんだか樹君みたいに思えちゃって」

「可愛い俺……」

「私達をすっごい尊敬してるって、まいっちゃうよねー! お兄のファンでもあるんだって」

「へー」


 いったいどんな子がくるんだろう?


「あ、今から繋ぐみたいですよ」

「じゃあ起動しよっか」


 ブゥン


「いらっしゃい、チームけもラブのゲーム配信にようこそ!」


 黒い羽根が背中にはえてる眼鏡の女の子が立っていた。


「初めまして、あたし、胡乱(うろん)ヤミ。ヤミちゃんで通ってます」


 新人っぽい少しぎこちない笑顔で彼女は言った。

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