6 衣食住とその後の計画
次の日
あれから細かいことを聞き終え1人になって黙々と開拓計画を建てていくこととなった
衣食住について考える
まずは衣、これは基本的に皆がそれぞれ服を家から持ってくるはずだから急ぎでは無い、まぁ麻布くらいは作れる設備が欲しいところではある
(麻袋は素材入れや持ち運び用に重宝するからなどのみち必要だが食と住問題解決後でいいな)
次は食だが農耕を行うとして育てるのはひとまずは小麦と芋類がいいだろう
2つの共通点として日持ちがすることと育てるのに適した環境であるということだ
小麦はイネ科の植物でよくある猫じゃらしなどの雑草と言われる部類の遠い親戚にあたる植物で根を浅く広く張るため水捌けが良い火山灰が積もってできた土でも育てることができるはずだ
何より温暖な地域のため3、4ヶ月で育ちきるはずで主食としてだけでなくゆくゆくは輸出用にもなるはずだ
芋類は言うまでもなく環境にベストマッチ!水ハケが悪いと根腐れし土が硬いと大きく育たない
火山灰によるシラス台地とかの柔らかく水捌けのいい土はまさに芋のためにあるような土なわけだ
(芋で酒が作れれば輸出品にもなるだけでなくエタノールなどのアルコール確保に繋がる、そこから炭酸や酢酸などを作れれば一気にできることが広がるな)
最後に住だがこれが何よりの問題である
開拓のメンバー何人連れて行くかにもよるがその分建てる必要がある
さらに食糧庫や資材置き場などの倉庫もいくつか建てる必要があり建材確保がかなりの時間割かないといけなくなる
それらが建て終わってもまだ建築は必要で職人などの作業場の建築整備、港や造船等の交易面、噴火の際の避難所や怪我や病気の際の医療機関などの命のための建築もしないといけないわけだ
(陸路を引くために伐採は必要だからその木材を当てるとしても木だけで作るのは火災の危険もありあまりよろしく無いな、枠組みは木材でモルタルやレンガなどで壁を作るのがいいだろうな)
一通りの筋道が立ったところで陸路開拓の思案を行う
極力山を避けて行く形で繋げるのがいいだろう
まずは本島よりも先にコンゴの治めるアフリターの港町までの陸路を繋げ交易したり観光客を招いたりできるようにすべきである
というのも本島側へ繋げても街や村までかなり遠く海に面した村は無いため首都まで陸路を引き続けるしか道が繋がらないのだ
(最悪港借りれればこちらで港を作らなくとも海路で首都と繋がれるしそれが最善だと思うな、後でコンゴのやつに話をつけておくか)
それから細かい調整などをしてあっという間に1日が終わっていったのだった