4 必須メンバーは船員??
次の日、文官詰所に通勤した
ここでは僕たち新人や計画変更するもの、計画終了に伴い新たな計画作成する必要がある人達などの統治計画作成組やそれぞれの村長や町長からの報告を受け指示を送ったり指導を行ったりして統治する遠距離型統治組などが通い詰めているまさに文官達の詰所なのだ
(正式名称は統治統轄管理組合省庁)
「インデイア様とコンゴさんおはようございます」
僕は2人に挨拶した
「おはようございます、ルイス・ヴァーミリオンさん」
「おはようございます、ってちょっと何で私中位貴族から様付されるわけ?せめてさん呼びにしてよ」
早速ツンツンなツッコミが飛んできた
でせめてってなんだ?女王様に様付けするのは普通な気がするのだが...
「考えておきますよ、それより計画どのような方針か形式だけでも決まったりしましたか?」
「私はまだよ、一からだから衣食住を安定させるための方針決めすらまだどのような形で行っていくか先輩たちに聞きつつ思案中よ」
「俺は方針は各地に管理を行う事務所設立からの統治地域中央に本部を置いて報告、指示等できるようにする形式で行く予定、それ以外どのように発展させたりするかはまだ決めかねてる」
なるほどコンゴの統治予定のアフリターは海に面してる村が多いため生活基盤がしっかりしててそこに手を加える必要がないわけだ
でまぁ女王様は僕と同じく開拓からだから衣食住から手をつけるそのためにすることでどん詰まりなわけだ服はともかく食と住は資材や人員等かなり準備が必要なわけだ
「僕は計画作成の前に地図をみて開拓する場所の選定や地理的情報やバイオーム等調べることにします、それが終わったら計画作成のためにご一緒させて下さい」
そう言って先日の先輩の元へ向かった
相変わらず慌ただしい詰所内で1人だけ大人しく待ちぼうけ状態の人影がある
いやはやわかりやすいことこの上ないな...
「クロード先輩おはようございます、地図を受け取りに来ました、橋渡し役感謝いたします。お待たせして申し訳ありません」
「いや私は忙しくないからいいよ、これね、地域区分はアフリター列島地域と本土との繋ぎ目付近、アルテ・ミスタ火山帯の地図になる。地図内に人は住んでおらず前回の大噴火は50年前に起こっており首都全体灰に覆われた話は聞いたことがあるのではないか?」
「聞いたも何もルイン学院で学びましたよwまぁ地理のおまけ程度に話されてましたが」
「そうか、地図内どこからでも手をつけていいそうだから頑張りたまえ」
「はい、ありがとうございます、それでは失礼します」
詰所の角の部屋の静かな区画の部屋の更に角に座り地図を眺める
このルイン帝国は手のような形をしている左手を下に向け親指が真下にくるような形、指のような列島はそれぞれ火山帯で大中小様々な火山がある
まぁ他の列島とは違い人差し指にあたるアフリター地域は指の根本付近がかなりの密度で火山が乱立しておりどれかが噴火すると連鎖的に噴火を起こし大災害となるわけだ当然住めたような所ではない
まぁ大噴火なんて何百年に一度程度だが35年前に周辺に住んでた人が全滅してるわけだからそりゃ手もつけられないわけだ
(陸路なんてマグマで塗り替えられてからないから海から遠回りしていくしかないなぁ、大型船は国から借り入れを申し込むとして船のスペシャリストや船の技術者、その他もろもろ雇う必要があるな...)
上陸するための海をみる、本島を繋ぐ東側はリアス式海岸になっていて上陸できるところはかなり限られていそうだな、逆に西側はそこそこ大きめな平野があり川も流れてるが地図の左下、西側の海に火山性の岩礁地帯があるのが懸念される
陸路無し上陸地も前途多難、おまけに噴火すれば更地化ときたこれは開拓に向かないわけだ
そう色々と思案しつつ上陸ルートをいくつか線を引いていった