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異世界革命  作者: パラダイス タイム
第3章 発展する村と困惑する国
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51 交流→直流→荊棘の道へ

磁石があれば発電機ができる。


今回は磁石を2つ使うタイプではなく磁石1つでできるのを2つ作る。


前よりも少し面倒くさいのだがこちらの方がより使われるであろう。


何が違うかというと前回のは直流なのに対して今回のは交流で作る。


2つの電流は用途によって使い分けられる


コイルの回転で動かす場合は直流でないとスピードが一定でなくなったり


逆に交流でないと変圧が行えず電圧調整に一手間どころか3手間ほどかかったりする。


使い分けがとても重要である


使い分けが大事といったが交流を直流に変えたりしてやりたい放題が可能でしかも簡単なのである。


そもそも交流直流と言われわかる人は勉強した人くらいしか居ないと思う。


2つの大きな違いは電圧の動きである。


直流は常に正の電圧で尚且つ一定である。


なので常に同じ電圧での仕事が加えられるためコイルだと必ず同じ回転速度を保つことができるのだ。



逆に交流は電圧が同じ圧力でも正と負の圧力を行き来する正弦波の形をとっている。


東日本と西日本で電源周波数が違う云々の話を聞いたことがある人は意外と多いと思うがその周波数の波こそこの電圧の正負を行き来する波なのだ。


交流直流云々はおいといてひとまず話を進めよう


朝方、職人達を集め職人会議を開催した。


「発電機の材料ここにまとめたので皆さん準備お願いいたします。」


そう俺は朝一に慌てて書き出した紙を見せた。


大量の銅、鉄、磁石、石灰、砂、金属以上の木炭、ガラス器具etc


日本だと木炭では火力は少し心許ないが高電圧なんて生み出す必要はないので木炭で充分である


火力、つまり今から作るのは火力発電である。


「えっとこのガラス器具で水を熱してこの機構で蒸気を回転させて磁石回して発電ってことだよね?」


流石の理解力で見ず知らずの構造図を理解してくれた。


「えぇ、つまりまず私が理解しないと始まらなさそうですな。」


エッフェルが構造は理解できないものの自信が置かれている境遇を理解したようである。


「ソソギさんは防壁作成に着手して下さい。」


ソソギの力は今は借りる必要ないのでひとまずずっと着工してなかった防壁作成に着手してもらうことにした。


「あ。忘れてたえ...型用の粘土防壁分既に使ってしまったえ...」


後で話した方が良さそうであった。


「では後で話聞きますね。でリオンさん構造理解できたならエッフェルさんと一緒に設計図作成お願いします。


ツミキさんもパーツの設計図作成に手伝って欲しいのでツミキさんもエッフェルさんの所へ。


ガンツさんは地獄の銅線を。


ウッディさんは船作りに戻ってください。マッチョは6人まで起用していただいて構いませんので。


カザリさんもウッディさんと一緒に作成を以上です。質問ありましたらどうぞ。」


細かく指示を出しその後質問を応答したりして話を細かく詰めて会議は終了となった。


会議が終わって外にでると日が暮れかけていた。


「もう夜ですか。早いですね...」


あまりに時間かかってたことに気がつき呆れると共にこの時間の流れの早さの懐かしさすら感じていた。


この日は1日中思考に更けていくだけで終わってしまったのだった。


次の日、前日の夜に相方とひたすら思案していた図面をリオンさんやエッフェルさんの元へと持っていった。


電球の進化系であり電気革命の根幹を担うことになった部品。


今の日本ではほぼ使われなくなったが現代人のお世話になったものを作れるという発想を浮かばせた部品。


その名は真空管。


人間が電子を自由自在に操れる方法を見つけさせた部品でありテレビ、ラジオ、電話、スマホ、電子レンジetcの電化製品ほぼ全ての歴史に直結しているものである。


「これは電球?のようでなんか光るのに関係ないやつ入ってるけど何これ?」


リオンさんが実に愉快な反応を見せる。


「ひとまずこれ作ってください。仕組みなんて間違えても聞かないで下さい。昨日浮かんだ発想を実用可能なレベルで書き下ろしたものなので。」


真空管内にあるプレートの役割など説明なんてしてたらキリがないのでそう脅しを効かせていっておく。


相方の存在は隠しておくべきだと思いつつも相方がでしゃばる以上自分が考えついたと嘘を通して納得させる他ない。


次はガンツさんである。


「こちら作っておいて下さい。これくらいのサイズでお願いしますね。」


そう言って紙と砂利サイズの小さい石ころを渡した?


「おい!しれっと仕事増やすんじゃねぇ!


ったく。でコイルそういや何周させるつもりじゃ?」


悪態を吐きながら聞いてきた。


「えぇそうですねコイル2ついるので...ひとまず2500周を2つ用意お願いします!」


わーわー騒いできたガンツが大人しくなった。大人しくとも空いた口は閉じていないのだが...


「.......えぇい!もうやけじゃ!材料持ってこんかい!」


気合いを吐き作業へと戻っていった。


マッチョに鉱床掘らせる必要が出てきた。


計画はこれで順調に進む



そう勘違いをし職人、特にリオンがもがき苦しむことになっていく。











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