2
「大口を叩きよる、まぁよいシトリ此奴の統治に関して説明を」
「はい、実は文官自体それなりの人数がいるため特段困っておりません...がこの度人間が住めない所の開拓等をして土地の確保や生産性の向上すべきと案も文官会合で出ていましてあなたがお持ちいただいた羊皮紙にまとめてあります、なのでその中から選び統治することを認めます」
「開拓となると開拓資金や開拓先に住う人員の確保などはどうなっていますか?」
「いずれも人間が住むには厳しいとして計画が頓挫しており人員は0と思って下さい、1からの開拓になりますので通常の倍200万カズは用意いたします」
1カズあたり日本円で10円くらいの価値だったはずだから2000万円、ルイン帝国の平均的な年収は10万カズなので20人分である
しかし金貨20枚か...
予想はしてたが少ない、特に人員確保が鬼門ではある
「では開拓兼統治先を選んで下さい、もし失敗して引き返した場合は資金全額支払以外何もありませんのでご安心を、資産没収とかはなくあくまで開拓資金で購入したものや残りの開拓資金だけですので」
俺はひとまず安心して選ぶことにした
1.ルイン列島北部に位置する海岸地帯
2.アフリター地域と本土を跨ぐ火山地帯
3.西部の魔族領と隣接している紛争地帯
4.暴風被害多発地域グリーム諸島
うん、3と4は速攻でお断りだな
暴風が何が原因かはわからないが台風にせよ竜巻にせよ作ったものや作りかけが飛ばされるのは辛いし、魔族領の隣とか夜寝れやしない
となると1か2だなぁ1はおそらく厳しい寒さを耐えられる手段がなかったのだろう、薪ストーブで寒さはどうにかなっても食料問題で詰む、海は氷り陸は雪に埋もれ空は大気が不安定
いけないことはないがかなりきつい
2は噴火が極力来ないことを祈る運ゲーだなぁここ最近活性化してるとは耳にしたことないのでここでも問題はないはずだ!
「火山地帯でお願いします!」
(ガラスと鉄はいくらあっても足りなくなるだろうし原料確保しやすい火山地帯がいい、特に天然の硫酸湖があればそれから硫酸をなければ硫黄と硝酸を手に入れて硫酸を手に入れる必要がある、硝酸とか違い硫酸は確保するのが難しい、逆に硫酸が手に入れば塩酸もクロロ酢酸も自由に得られる様になる)
「ではルイスにアフリター地域北部一帯の開拓兼統治を任命する、後で地図を渡すので計画の作成等に活用する様に、以上で解散とする」
「はい!」
俺はは速やかに退室した今後が楽しみだ
人員確保を除けばだが
静まり返った謁見の間にて...
「シトリ、ルイスとやらどう見えた」
「そうですね、途中から別人でしたね比喩ではなくて...」
シトリと呼ばれた付き人の様な人が答える
「やはりか、発言をみれば裏表ないのじゃが...」
「監視つけますか?」
「いや、そこまでせんでよい、成果上がりさえすれば何かしら見えてくるじゃろ」
2人の懸念は他所にわくわくが止まらないルイスであった