1 謁見の間にて
朝が来た試験に楽々合格し今日から文官として政治に関わっていくわけだがそもそも今は文官は足りていると記憶している
というのも今の皇帝が全国統一を成してその従者が文官という形で全国を統治しているからだ
「さて仕事ってそもそもあるのかなぁ」
独り言零しながら扉を開く
(うわぁ慌ただしいなぁ...)
内部ではだいぶ忙しくしていた
「今日から文官へとなりましたルイスです。よろしくお願いします。今すぐ手伝える内容あればまずはそれを手伝いますが...」
「ルイス、まずはそちらの羊皮紙の束を持って陛下のの元へ行ってくれ、指示があるはずだ」
「はい!」
凄い形相だなぁ...そう思いながら僕は皇帝陛下の元へ向かうことにした皇帝陛下は城の最上階から1階下の謁見の間に普段はおられるこれは全国民周知の常識であった
とまぁこの謁見の間にてその年の収支報告、政策発表、景気報告景気判断、その他諸々の決定事項が各町村長へとなされる
まぁ大半の町村長は遠すぎるためあらかじめ代理をこさせるわけだが
そんな謁見の間は普段は一部の役職しか入ることができない文官は各地で散らばり統治を行うだけの存在でその一部には含まれていないが基本謁見の間前にその一部の人が立っているので用が有れば入室許可なんてすぐ取れたりするとかしないとか
「先輩にこの羊皮紙をもって謁見の間へ向かうようにと指示を受けてきましたルイスです」
「全員集まるまで待機だ」
そう無機質に伝えられた
取っても無骨な感じででも強そうな人...
筋肉でもこの人は賢い筋肉だなぁ
そんなことを思いつつ皆が集まるまで待つことにした
小1時間もしたら残りの男女が2人やってきた
3人って聞いてたからこれで揃ったはずだ
「陛下!新人文官を連れてまいりました」
「入ってよいぞ」
中からは張りのある透き通った声が聞こえてきた
「「 失礼します 」」
全員で入札し即座に3歩歩み右手を左肩につけ左の手と膝を地につけ敬礼を行う
「これより文官の振り分けを行う」
傍付きの様な女性の声が響く
(先程の声とは別か...)
「まずはアフリター地域の中央部ここは出身者であるコンゴを任命する」
「かしこまりました」
「次、昨年発見された我が国の南部に位置する無人列島群の開拓兼統治をインディアに任命する、新たな産業を築けることを期待する」
「はい」
「以上だ!2人とも下がれ」
「「 はっ 」」 (は!?)
いやいや僕はどうなったんですか!?
居ない存在として扱われてる??
その後2人が退室し残った僕に声がかかる
「十傑権限はまだ使用しないでいいんだな?」
「はい、今後の目標のためにもひとまずは温存させていただきます」
「ほぉ?目標とな其方は何を目指しておる聞こうではないか」
...
「俺は科学の発展を目指しております、この国だけでなく全世界に革命を起こしてみせますよ」
「革命だと!?図に乗るな!その首今跳ねてやる!」
「待て!この場を血だらけにするつもりか!それに内容はまだ聞いてはないぞ!」
皇帝陛下のお陰で命が拾われたあぶねー
なんか激昂してる2人の声が聞こえるが知らん間違ったことは言ってない
「科学で夜を消し、物を運ばせより暮らしやすいようにします!時間はかかりますが確実に発展させていきます」
俺はそう高らかに宣言した