31 電気革命2 電気で紙は簡単に出来ちゃいます
内容は生態系に関わる調査依頼であった
依頼内容はこと細かく書かれてありアルベルトと共に調査を速やかに行うようにとも書かれていたのだ
急いでメンバー召集を行う
まずは僕とアルベルトは確定としてマイクロディのトップマッチョが必須である
次にルナ、彼女は主に高い視力をお借りさせていただくことになった
今回の依頼のキーパーソンでもある
次にアルベルトの連れの2人
「おいらはハスタでやす!よろしくお願いしやす!」
「おらはカンタ。よろしく」
「この開拓を仕切らせて頂いてるルイスです!よろしくお願いいたします」
ひとまず自己紹介をした
荷物持ちとしてマッチョ組から2人
今回はカット君とテイ君の2人にきてもらうことにした
というのもこの2人
帝都で運送関係の出稼ぎしていた経験があるらしく今回来てもらうことにした
調査のためにまずは紙を作ることにした
まだ稼働させてない養猪場の発電機を使う
適当な水瓶に井戸水を組み入れそこに海水を井戸水と同じ量混ぜ合わせる
そして電気を流す
その作業の合間に他の人総出で植物(雑草)を集めてもらう
後は集めた雑草を電気分解した塩水(次亜塩素酸ナトリウム)でぐつぐつ煮込み
煮込んだものを竹網で水を使い
洗い、すくったものを押しつぶし水を抜けさせ乾燥させる
これで紙の完成である
「これが紙ですかい。」
「こ、これは...」
職人全員がどよめく
そりゃ使い捨てができて大量生産可能な書く物とか色々思案したものや試したいものを書き写すには必須である
喉から手が出るほど欲しいというわけだ
ついでにリオンさんには本職に戻ってもらいガラスの入れ物を作ってもらい余った次亜塩素酸ナトリウムを保管しておく
皆が知るもので言えば塩素系漂白剤と一緒である
少し色素が残り薄ら黄ばんだ紙がたった2時間のうちに山のようにできるのだ
黒鉛がないのでまだ鉛筆又はシャープペンシルはできないが墨があれば代用でどうとでもなるというものである
これで調査の情報をこと細かに記入ができるようになった
その後ロープ等を準備し終わり明日出発することになった
「アルベルト御一行。まだ壁は乾いていませんが簡易の建物作ったのでそこで寝泊りしてください」
「お気遣いありがとう。だが我々冒険家テントがあれば寝泊りには...」
簡易で建てた建物に目がいった瞬間言葉が詰まった
「あれが俺らの寝泊りする家っすか?」
「なんか乾燥時間も忙しくしてるなと思ってたら裏で家建ててたでやすか。てかなんで1日でこんな立派な家が建つでやすか!?」
「いや俺も知らんわ...え、使っていいの?
「もちろんですよ。今作ったので誰が使っても困る人はいませんしどうぞテントなんかよりずっと広い家の方で寝泊り下さい」
微笑みながら勧誘した
「ではお言葉に甘えさせて頂こう。荷物を運ぶぞ。手伝えチビ坊主、バカンタ。」
「「あいさ!」」
こうして冒険家3名が臨時に開拓村で寝泊りすることとなった
次の日、日が昇る前
空が薄ら明るみが出てき始めた時間に調査隊7人が出発する時間を迎えるのだった




