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異世界革命  作者: パラダイス タイム
第2章 開拓と予言書と革命の始まり
29/87

26 ポンプ革命と温泉

会議より2ヶ月が経った


毎朝の筋トレの成果も実感でき始めまだ細いながらもカットが入り出していた


また村の中にも井戸ができ水質は今のところ大丈夫そうなので農業用としても生活用水としても活躍してもらっている


家はあれから増えておらず堀は予定の半分掘り進められている


半円の円周中心から左右へ掘り進めているため森に出るために大回りしている


肉や魚をとっては煙で燻して保存可能にさせ非常時用の備蓄も確保できるほどとなった


また植物の成長は思っていたより早くほうれん草は既に収穫され種用も実を付けてる状態である


そして想像より早い成長スピードのおかげで畑には一面小麦が実っていた


今は水路の整備につきっきりである



場所は山の井戸



「ここに大きなため池みたいなの作るの!?モルタルで!?」


「そうです。上も完全に閉じてある状態で手押しで組み上げられるようにします。

そしてその水を一定量ずつ引き出していくって感じですね。」


「でこの金属の出番とな?」


「鉄パイプに使いましょう」


実はこの時点で既に村までの水路は完成しており後は水を流すだけである


しかし毎回必要な時に流すのも面倒というかそれだと村の井戸の劣化版なので水を何千リットルも貯められる高いプールを作りそこから一定量流し続けようというのだ


村にも今回作るやつの小さいやつは作ってあって水路と繋げてある


なので同じ感じで規模だけでかくするだけである


細かい溝や穴の空いた木材を組み立てて大きな板にする


その板に塗って乾かしている間に斜面に建てるための柱を打ち込んでいく


柱同士をクロスする様に板を張っていきモルタルが乾いたらその上にモルタル面が内に向くように乗せて穴に挿木して固定する


後はこれを5回繰り返せば完成である


当然1日で終わらないので村に戻ったら今度はプールに流す仕組み作りに取り掛かる


仕組みは至って簡単で押すと水を陰圧で引き上げて流れ出す手押しポンプである


まずは鉄パイプの内側にスズを流しコーティングしていく


名前だけは知ってる人が多いブリキの誕生である


これだけで水に溶け出しにくいスズのせいで鉄が溶け出さなくなるので錆びにくくなるのだ


次はポンプである


まずは中の板


今回は木で作るためスレスレだけど突っかからない大きさで作る必要がある


水を吸い多少膨らむためスレスレキツキツだと膨張により水が吸えなくなり

スカスカだと圧が足らずにこれまた吸えなくなる


今回は木と金属の間3ミリで作ることになった


次はその木の真ん中を四角く切り抜く


別に四角くである必要はないのだが四角くが楽そうなので四角くにした


切り抜いたらその大きさよりも少しだけ大きい四角の薄い板を用意し鹿の革を接着したらそれを穴を塞げるように


皮だけを中板に接着する


「この接着剤って原材料なんですか?」


「えぇと植物?とだけいっておくわ。秘密ってことで...後は革の上から熱をかければ接着するわよ。」



ツミキさん秘伝の接着剤を使い接着することにした


木ととても相性がいいらしくその接着剤で繋げた木なら人もぶら下がれるとか


ただし横の力には弱いとのこと


こうして中板が完成したのでレバーから伸びる紐を3本中板に繋げる


これでレバーを押すと中板が上へ上がりパイプに陰圧をかけられるようになる


次は蛇口部分である


まぁこれはいうこともないだろう

何せ形だけだからである


つまりこれで完成である


レバーを押すと中板が引き上がりパイプに陰圧を加え水を引き上げ


レバーが戻ると中板にある穴から空気又は水が抜けて中板が下へと戻る


これの繰り返しである


こうしてできたのが手押しポンプ

この世界になかったポンプの誕生である




2日後また井戸のところへきた


モルタル製貯水タンクの建設のためである


一昨日から3日かけて完成間近となったのだ


後は上の屋根なのだがここはモルタルで作る必要性はない


なので簡単な木枠を組み立てて屋根になった


いつものやり方なので手慣れてきた感じがする


わずか10分で屋根ができた


後はポンプを設置して井戸はもう開ける必要もないので完全に蓋をして水をタンクに入れて終わりである


タンクの大きさはそれぞれメートルで横7縦5の高さ3である


そしてポンプとパイプの設置も終わり水を汲み上げることにする


この手押しポンプは最初に呼水というのがいるのであらかじめバケツに水を用意してある


これを上から流し入れたら後はシュコシュコするだけだ


20回ほどしたら初めの水が出てきた


そこから連続して水がタンクへ流れていく成功である


「水が通った...すんげえ本当に水が吸えただ...」

そうガンツが溢した


「あのぉルイスさんえっとそのぉタンクからどうやって水を水路へ?」


「それはですねこれを使います。」


そう言って俺が見せたのは猪などの革を使って作ったホースである


破れたら困るので皮の厚めな猪や熊などの革を使って作られてある


ゴムやポリ化合物が手に入ればお役御免ではあるのだがそれまでの代用品として長らく使うことになるだろう


「この長めのチューブで水がでるだか?」


「えぇでますよ」


「ルイスそれは無理があるくないか!?」


リオンさんが不安そうに尋ねる


そこまで信用ならないなら驚かせるまでである


ホースに水を入れ手で蓋をして外に持って行き高さを調節したら手を離す


チョロチョロチョロ


少しずつ水がでてきた


「え?え!?なんで???」


とっても不思議そうにリオンさんが反応する


「圧力ならいましたよね?」


「あぁ水圧と空気圧とかあるな」


「これは水圧を利用してます。水圧は低ければ低いほど高くなりますので」


「だな...あ、」


お気づきのようである


「なんだ簡単じゃないか...むしろなぜ今まで俺は気づけなかったんだ!?」


水圧の差で水の吸い出し口より下に吐き出し口が有れば水が吸えるのである


止めたい時は同じ高さにすれば良い


だからこそ真ん中に線を引いてあるのだ


さてこれで水路は開通しかしまだタンクはほぼゼロに等しい30センチ溜まったくらいだらうか...


「ぜぇぜぇ。これいつまでやるん。全然貯まらへんやん」


俺らが色々やってた間ずっとロディ君が必死にシュコシュコポンプを動かしてもらっていたのだ


「ロディへばるにはまだ早いぞ。変わってやろうか?」


そうマイクがいう


「へばってなんかおらんわ。任せときいや」


そう言いポンプの速度を上げた


日暮れまでやってもらっている間に井戸の整備を済ませて食材探しをおこなうことにした


近くを流れる川へよったとき川から湯気が出てる光景を目の当たりにして思わず走り出した


温泉が沸いていたのである


しかも川とつながっていた


温度を確かめる


川で温度がいい感じに下がりちょうどいい温度であった


「おぉ温泉じゃねぇかこりゃ入るしかねぇな」


ガンツさんが興奮気味である


いや俺も興奮気味ではあるが


「ガンツさんここ川ですよ。熊が出やすい場所にあるのに呑気に入れないですよ。少し整備しないとダメですかね...」


そうガンツさんを正した


「でも温泉が近いなら村にも引っ張れない?」


リオンが提案してきたので一応否定はしておく


「できないことはないですが温泉にはいろんな成分があるので金属は劣化しやすくなりますね。熱いとスズが簡単に溶けるのでブリキも向きません」


木で水路作ってもいいがそれだと村に着くまでに冷えきってしまって意味がない


現段階では完全にお預けであったが

温泉は是非とも利用したいところであった


その後順調に食材を集め主にキノコ類をお持ち帰りとなった

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