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異世界革命  作者: パラダイス タイム
第2章 開拓と予言書と革命の始まり
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24 鍋パーティーと悩み事

結果的にいうと毎朝の筋トレを一緒にやる形で教えてもらうことになった


相方に聞いても良かったが相方はガリガリだったみたいだから聞いても理論で終わりである


机上論だけで世界が回ってるわけじゃないと本人から言われた上で机上論聞いたところでという話になる



今日はひたすら走ることとなった。

そうひたすら


その後?もうこれ以上この話しないでいただきたい


ただ半日ほど潰れてたとだけ言っておこう


で昼前になってロディさんを呼びに言ってこれでクマ討伐後の全ての事の顛末である


自分は半日潰れていただけなので鍋の件もガラスープ作り以外は完全に人任せ状態である



そして鍋祭り開催となった



その前に皆が取ってきた食材を見てみよう



人参、大根この辺は上の部分あれば栄養は土から取って種を取ることができるだろう


そしてネギにニラである


どうやらネギも自生してたみたいで五本ほど取ってきたようだ


そしてクマの肉の他はさまざまなキノコである


有毒無毒含めてさまざまなキノコが無作為に取られてきたみたいである


「あの、このキノコはどなたが?」


「あ、私!キノコどれが毒かわからないけどルイス君に聞けばなんとかなるかなと」


犯人はミリンであった


しかしキノコか...


キノコというのは色で判別が簡単だと思われるが実はそうではない


全て相方に任せることにした


その際たる所以とも言えるキノコがそこにはあった


確証は持っていたが確認のため薄暗い倉庫へ持っていくことにした


果たして当たりであった


「これ毒です。後この赤いやつも。食べたら口の中全体が爛れて大惨事...なんてものを拾ってきたのですかミリン...」


彼女が取ってきたやばいやつそれはカエンタケと思われるやつである



「え、珍しいかなとこんな手の形したやつ...それに植物っぽかったから...」


これでも農家の娘かと思うがそもそもこの世界では椎茸以外はキノコの栽培そのものが行われておらず他のキノコは森から取るしかないのだ


少し天然っぽさがあったなと再度認識する


1つ間違えれば大惨事である


しかし意外なことに毒キノコは3種のみだった


3種類目はテングダケの仲間と思われるものである


傘の上にある白いポツポツが目安の毒キノコなのだがそれと思わしきキノコにはポツポツがない


だが色合いや軸部にある膚のようなやつからみておそらく間違いないであろう



品種がその特徴から確証持って断定できないキノコは捨てる


加熱すれば毒素が消えるだとか一部食材と合わせれば大丈夫とかそんなのはキノコにおいては通用しない


生物学的分類、特徴からみて毒があるか否か判断するしかないのだ


今回キノコの収穫としては椎茸、ぶなしめじ、ヒラタケ、舞茸の4種類となった


大鍋には既に肉に火が通り野菜が投入されているところだった



野菜にもある程度火が通ったところで皆で鍋を囲み準備が整った


「「森の恵みに感謝してありがたくお命をこの身に頂戴します」」


そう食前の感謝の意を皆で述べたら一斉に食べ始めるのだった


肉は思っていたよりも減りが早かった10キロ近く用意してあるのにこれではまた足りなくなるのではそう心配がよぎった



こうして約1時間ほどてあっという間に鍋が空になってしまった


鍋も食べ終わり皆が休んでる最中に職人達とリラルナ姉妹に声をかけていく


「少し話し合いたいことがあるので一時間後集会所に集まって下さい」


集会所は開拓地の中心部付近に建てた大きな16軒目の建物である着工自体はちょうど1週間前からやっていたのだが井戸の作業の間に完成していたみたいだったので早速利用させてもらう


会議メンバー全員に声を掛け終わったらミリンがやってきた


「ルイス君どうかしたの?深刻そうな顔してるけど...」


「やぁミリン...いやね森に関して少し不安がありましてね。後今後の動きも少し変更しようかなと思ってましてそれで少し話し合うべきかなと...」


予定では開拓地予定地全域の木を伐採し堀の作業を進めつつ電気の確保のために動き始めようと考えていたのだが予定を少し変えるべきだと感じ始めていた


まずは食料問題である


肉を求めている人が思ったよりも多くストレスは開拓失敗の懸念材料にもなり得るのだ


それに普段は山奥に住むはずのグラトニーベアがすぐそこまで来ることもあるとなったら安全面でも憂慮し続ける羽目に合う


食料問題だけではない今この開拓地ではお金の流れが一切ない


このまま開拓資金で全てやりくりしてたら開拓は順調に進んでもその後の商売がどん詰まりになる恐れもあるのだ


この辺は商人姉妹と要相談案件である


陸路の開拓もまだ手をつけられない現状を考えると焦りが出てきているのだ


「農作物の方はどうですか?」


「んっとね、見にきてくれた方が早いかな」


そう言われてついていく


「ここが麦ゾーンね。ちょうど若葉が成長し始めているところ」


思っていたより麦の成長は早そうだった


今は背丈15センチ超えたあたりで後倍程、成長すれば穂をつけ始めるころだろう


「こっちが芋ゾーンね。今日森に行った時に黒芋があったからそっちは今日から植えてるわ」


芋はまだ葉が2枚多いやつでも4枚でまだまだといった感じだった


黒芋は所謂サツマイモである地名が名前の由来ではなく色合いで名前がつけられたのだろう


「でこの辺が今日根菜類を植えたところでその隣にいろいろな野菜を育てているところね」


いろいろな野菜とは葉物野菜である

あらかじめ種をいろいろ買い揃えていたためそれらが植えられているがほうれん草やら白菜、キャベツなどいろいろである


ほうれん草やパクチーなどの成長が今のところかなり順調で後1ヶ月ほどで収穫、種はさらに2ヶ月かかる見込みだという


麦の収穫予定は後2ヶ月なのでまずはほうれん草とパクチー、その次に麦、キャベツ、芋類といった感じになるだろう


「やっぱりミリンも会議に参加してください。後45分後くらいで始めますのでお願いしますね」


「私もいるってことは相当深刻なの?」


「食料関係は特に...森を1度調べて果樹が有ればそれも育てたいくらいです。」


「ヘルパー欲しいわ流石にこの面積一人で管理はきついわよ」


「マッチョ組もそろそろ役割分担しようかと考えてます。今回の会議でその辺も話し合う予定ですよ」


「なんだルイス君いつも通りじゃないw」


「え?」


なぜかミリンが笑い出した


「いやねルイス君めっちゃ思い詰めてるから開拓失敗してしまうのかと思ったけどいつも通り念には念を重ねるためだったのねと思ってw」


「えっと心配かけてしまいました?」


「かなりねwでも安心したわ。ルイス君ならたとえ山が噴火しても大丈夫そうね。」


「今噴火されたら食料備蓄でつみますよ...」


「あ...」


そうこう話しているうちに時間がやってきた



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