プロローグ1 ルイス編
コメント、評価、質問等お待ちしております、稚拙で拙い文脈になること多々ありますので温かい目で見守っていただけると幸いです
プロローグ1
私は数々の夢を見た。
最初は5歳の頃この国「ルイン帝国」の上空から見知らぬ人と2人っきりで落下する夢だ。
親にそのものの名前とその夢を語ると縁起がいいと喜ばれたのを今でも覚えている。
空を落ちる夢のどこが縁起いいんだよってなったが今思えば夢にある人が出てきたことが縁起がいいと言われる所以だった。
幼いうちに賢者と夢で会えるといい巡り合わせが訪れる。
それからも夢を見た賢者は出てこないものの変わった夢だった。
薄い板にに色鮮やかに映し出された人や景色、
凄い速さで走り抜ける鉄の塊、
学院のような所で楽しく会話してる夢もみた。
叱られる夢、必死に勉強する夢、それは生々しくて起きたら疲れを感じさせることもあった。
夢が夢じゃなくなったのは親に教えてもらってた初等教育を覚えきった15の時だった。
時は流れ3年と3ヶ月。
ルイン学院の卒業式を迎えた。
努力の末、首席で卒業できたのは幸いだった。
ルイン学院には成績上位10名によるルイン十傑なるものが存在する。
ルイン十傑にはとある権限が与えられる。
帝国直轄ルイン学院のカリキュラムとして十傑に皇帝に1つ願いを叶えていただける権限が与えられるわけだ。
願いが受理されないと叶えてはもらえないので大した願いは叶えられない恐れが高いがそれでも農民が貴族になったりできてしまうのがこのシステムなのだ。
まぁ僕ルイス・ヴァーミリオンは中位貴族ヴァーミリオン家の次男坊である以上そんな願いする必要性ないのだが一般市民には又とない下克上チャンスなわけだ当然やる気も引き出せる。
僕には兄と姉、そして妹の3人の兄弟がいる。
兄のカインは5年前首席で卒業し今は初等教育を生まれに関わらず受けれるように施設や態勢を整えようと必死に働いている。
権限を国からの助成金に使い受理させたのだから計画性が相変わらず高いといえよう。
逆に姉のミリアは次席で卒業後家でのんびり過ごしている。
権限なんてどうでもいいらしく家の手伝いしながらごろごろして所謂ニートである。
妹のアシュリーはまだ7歳のため親に初等教育を受けさせてもらって勉強中である。
さて僕はこの国のために尽くすという目標のもと文官の採用試験を受けるところだ権限を使えば受ける必要なないのだが温存することにした。
「僕たちの新しいスタートだな! 」
独り言を零し僕は扉を開いた。