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異世界革命  作者: パラダイス タイム
第1章 人員確保
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12 集まった筋肉と貴族誕生

あれから2週間がたった


既に計画書は通してあり後はそれ通りに開拓を進めるのみである


そして今日は募集をかけた人たちに来てもらう日になる


「来てくれますかね?」


「たくさん来てくれるといいね」


「来てくれないと困るんでしょ?なら来なかった時の対策でも考えておけば?」


「いやミリア流石にそれは言い方が酷くない??可愛い弟なのに」


「可愛さの微塵もないわよ生真面目すぎるし固すぎる」


「ははは」


苦笑いしつつ姉とレオンさんと会話を弾ませていた



しばらくしてぞろぞろ入室してきた

15人いるのを確認し一安心する


しかし見るたびに目に入るのは肉・肉・筋肉!


ザ・マッチョの人らが12人もいる残りの3人のうち2人は商人だろうか身なりがしっかりしてて知性が漂う顔立ちをしているのがわかった


そして1人だけ女の子がいるしかも10代前半を思わせるほど幼い子であった


(あの子どうしたんだろう...)


そう心配しつつ来ていただいた人達に羊皮紙を配っていく


「こちらは誓約書兼契約書になります。身の安全が保証されないためご家族の方のサインがいります。しっかり読んでいただいた上で相談しそれでも大丈夫な方は明日提出をお願いいたします。そして出発日は5日後になります。何か質問がある方は居ますか?」


ざっと説明を行った


木で作った判子みたいなもので羊皮紙全てに印字を行い全員に配る


この2週間のうちにウッディさんに作ってもらった


羊皮紙は数が限られてるのでこういうことを行い無駄使いが生まれないようにしないといけないわけだ


(めっちゃ紙が欲しい。でも紙ができたら無駄使いが生まれてゴミ問題とかおきそうだよなぁ...)


俺はそんなことを考えつつ質問を待つ


1人手が上がったのでその人の質問を聞くことにした


「私たちはゼータ商会会長の命によりきました。つきましては親族からのサインよりも商会としてのサインを押すべきと思われますがそれでもよろしいでしょうか?」


「ゼータさんのとこでしたかわかりました。会長のゼータさんの直筆でならよしとします」


「ありがとうございます。ではそのようにさせていただきます。」


静かな雰囲気に戻ってしまった後小さい女の子の手が上がった


「あ、あの。家族がいない人はどうしたらいいですか?」


かなりの問題発言が飛び出した


問題発言だがこの国ではよくある話だ


子供も養えきれなかったりして子供を捨てる親もいると耳にしたことがあるし


街の外は魔獣の住処のため移動中に殺されてしまうことだって少なからず起こってしまうわけだ


その子のプライバシー保護のため他の人たちを退室させ話を聞くことにした


「父は風邪で亡くなって母は魔獣に殺された。街の孤児院にいたけど先週潰れちゃった」


「孤児院の他の子供達はどうしたの?」


「自分以外のお友達は全員違う大人の家にいった。自分は昨日から泊まらせてもらってた人になぐられて逃げてきた」


「わかったならサインは大丈夫!僕が守ってあげるから安心して」


涙目だった子供を慰めるべく安心させるための言葉をかけたつもりが大泣きさせてしまった


こうして12歳の少女ミカがヴァーミリオン家の養子として親からサインもいただいておいた


これからはミカ・ヴァーミリオン

ボロボロだった女の子が1夜にして中位貴族の仲間入りである


成り行きとはいえ姉と少し笑い合った


姉はとても可愛がり最初は怯えていたミカちゃんもその日の夜にはまるで姉妹のように接することができていた


次の日、書類提出の行列ができる

先頭が商会の2人組で後ろにマッチョ群である


筋骨隆々の男たちは所謂出稼ぎ組みで建設等の日雇いの仕事を駆け回る人達であった


1人だけとても髪の色がところどころ抜けかけて茶色や黒や金髪のようなさまざまな色が混ざり合った他のマッチョよりも細いマッチョがいた


(あんな染め方する人いないから地毛っぽいな。海に普段から入ったりして色でも抜けたのだろうな)


そんな感想をいだいた


そして回収が終わり集合時間も伝え解散となった


船と船員は国が手配してくれているので積荷の準備をすれば後は出港を待つだけであった


そして解散後皆に明日の動きを伝えた後すぐに港へと走って向かっていった



「間に合った...ゼェゼェ...」


「あら来てくれたのね。来ないものだと思ってたわ」


「出航は昼過ぎなのにそこまで急がなくてもよかったのでは?」


「見送れないと申し訳ないですし。ずっと篭ってて運動不足だったのでこれくらいでちょうどいいんです。」


そう今日はコンゴとインデイアの出航日であった


そして2人にとある物を渡した


首都の北部に連なる山脈へと商人を向かわせ取ってきてもらったとある石


その石を使って作った物を手渡した


この時間太陽が最も高い位置を通る


渡した物の説明には最適な時間でもあった


「これは方角がいつでもわかるやつです。太陽のある方が南ってのは知ってますよね?目標の毛がついてある方が常に北を向いてるのわかりますか?どの向きに自分が向こうがそれは印がついてる方が常に北を指し続けますので開拓や発展させたマップ作成にでもお使いください」


「何これ気持ち悪いっ!なんで同じ方向巻き続けるの??怖い怖すぎるわよ!」


女王様から叱責をくらう


「へぇこれはすごいどうなってるんだい?石が紐に結びつけられてるだけに見えるけど」


そうこれはただ石を紐で宙吊りにしたやつだ


ただの石ではなく鉄分などを多く含み磁性を持つようになった石、天然の磁石である


「次会うのは一年後ですしその時にいろいろお話をお聞かせください!土産話を楽しみにしてますので」


そう告げ2人の出航を見送るのであった

開拓仲間+15

計24人

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