10 ニートの心を開く時
その後文官詰所の個室を借りてリオンさんに色々と話を聞くことにした
「でリオンさんはミリア姉さんの廃人のような人になった原因はわからないんですよね?思い当たる節もないですか?」
「さっぱりだよあんなに明るくて笑顔が絶えないミリアがまさか今引きこもってるだなんて」
ちょっと待ってくれ明るく笑顔が絶えない?家で明るいのあの字もない人だぞ?
どういうことなのかリオンには常に明るいような陽キャラとして映ってたらしい
「そうですか。わかりました。1つお願いをしてもいいですか?」
「僕にできることであればなんでもいいよ」
うわぁ何この人、学園ドラマの好青年感がとても漂っている
イケメンかよw
そう思いつつリオンさんを連れて家に向かった
「姉さん合わせたい人いるんだけどいる?」
「また何か用なの?今絵完成間近で忙しいんだけど」
「入るよ、どうぞ入ってください」
「何勝手に入ってくるのよ...ってえ...」
姉貴がフリーズした
「やぁミリア久しぶり」
「レ、レオン?なんでレオンがここに?職人として忙しくしてたんじゃ...ルイス説明なさい!はやく!」
僕は姉の威圧に気圧されポロポロと喋りだした
「えっとレオンさんはガラスの加工職人として開拓に同行してもらうことになりました。技術向上学会の会長ガラズさんに開拓の件を様々な職人に伝えてもらい開拓同行者を募ってそれにレオンさんが名乗り出てくれて。そしてレオンさんといえば姉貴の代の首席だったなと思い出して姉貴に合わせようかと」
いつもの姉さん呼びが気圧された結果姉貴に変わってしまった
「そう。レオン工房持って全世界に知らしめる職人になるんじゃなかったの?」
「なるよ!そのために志願したんだ!」
「変わらないのね。ルイス、リオンを頼んだよ」
「いやそのことなんだけど姉さんも来てよ開拓に!基本的に何もしなくていいからさ!絵を描くだけでいいからお願い」
自分は姉さんが引きこもった原因は首席の座を奪えなかったことだと思ってた
が今日それは勘違いであったと気づきリオンさんがメンバーであることを引き合いとして姉に再度来てもらえるように頼み込む
(リオンと姉さんは学園時代共に青春を過ごした友であり良きライバルだったんだなぁ)
そう思いつつ懇願した
「僕からも頼むよミリア。知り合いがいると心細くないし何より太陽のように明るい君が引きこもってるのは勿体ない!」
驚いた
こんなつもりではなかったのだ
まさかリオンさんが姉さんの勧誘の後押しをしてくれるとは..,
「リオンがそこまで言うなら...正直家にいるのも飽きてきてたし暇すぎて死にそうだったし」
よしっ!
僕は心の中でガッツポーズを取った!
(これで姉さんと俺、ついでにレオンさんやミリンの十傑複数人のネームバリューを利用して一般人の勧誘を行える!)
人員確保は次の段階へと移行しようやく計画を実行に移していく日が近づいた感触を得るのであった
開拓仲間+1 姉さん時々姉貴
計9