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異世界革命  作者: パラダイス タイム
第1章 人員確保
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7 歯車と顔見知り

あれから欲しい人材整理を再度してあらかじめ調べてある人に直接お話をしに行くことにした



コンコンコン

「入ってくだせえ」


「失礼します」


「ん?シトリさんじゃねぇのか何用だ?」


「ガラズさんはじめまして、俺はルイス・ヴァーミリオンと申します。今回文官として新たに開拓する地の統治を任されることになりました。つきましてはこの件でお話でお伺いさせていただきました」


「おめぇが噂の...でなんだ?この帝国専属硝子指導技術師のガラズに開拓を手伝えと言いにきたのか?貴族様よ」


「あぁいえそう言うつもりではありませんがガラズさんが来てくれるならとても大喜びなんですがねwそんなことは置いておいて本題に移りますね、あなたの職人としてのコネクトを活用させて下さい!具体的に申しますと木工、鍛治、硝子の3種類の職人を紹介していただきたいのです」



「なるほどなそれで俺を頼って来たわけか、詳しく聞かせてもらおう、どういう物を作らせる気だ?」


「それはお答えできません、というのもかなり色々作成してもらう予定なので全てをとなると挙げきれないからですね、ひとまずは衣食住の整備なので当面は大工さんまたは木工職人さんには木で家の枠組みを作ってもらい、鍛治職人には主に農具や伐採道具等の作成、硝子職人さんはガラス窓や科学道具の作成をお願いすふ予定です」



「あいわかった、職人技術向上学会の会長として掛け合ってやるよ、んで何かこちらにメリットはあるのか?ないとほとんどの職人が断るぜ」



「こちらから提供できるのは科学知識とそれの応用による今までにない物のレシピですね」



「例えばどんな物だ?そこが重要じゃろ」



「例えば...遠距離で会話ができる物とかですかね、後は自走する物体や一定で時間を刻む物などですかね」



...



沈黙が流れた、こういう時の沈黙って痛いよね、なんかやっちゃった感あるよね



「はぁ!?国宝級の魔道具を作る気か!?いや、魔道具の魔の字もなかったからアーティファクトか...ちょっと待たれよ」



そう言ってガラズさんが慌てて出ていった



(めんどくさいことなったなぁ下手したら俺の信頼に関わるから発言には気をつけないとなぁ)


数分後

バン!


思いっきり扉を開けた音が響く

そして大勢が入ってきて俺自身が萎縮する


「学会の幹部を連れてきた。レシピってのは書けるか?それをみて会議をし、協力態勢を築く場合は職人の名にかけてやらせていただく」


「書く物持ち合わせてないので洋表紙数枚貰いますよ?」


そう言って部屋に置いてある洋表紙を取り出しペンにインクをつけ描き始める


本当は電話のレシピを書きたいところだが書いたところで原理のわからない物見せられても納得させるのは難しいだろう


この世界にきて学院で勉強してわかったことはよく見るような時計が存在せず時間を測るのは基本的に砂時計が用いられていて実は歯車自体がまだ生まれてなかったのだ



歯車自体はかなり歴史が深くさまざまな応用が効く


例えば回転運動を直線運動にしたり回転の速度を上げたり回転の向きを変えたりかなり自由度が高いのだ


(職人にギアを見せたら応用力の高さに気がついて認めてもらえるやも)


一途の期待も込めて描いていく


終盤まで書き進めたところで職人たちがどよめき始めた


(どっち?どっちの反応だ?)


「書き終わりました。歯車って名前でどうですか?」


今回書いたのはただの歯車の図ではない

歯車を用いた一部の応用などを描いた


連結させたり連結を切ったり、連結すれば一緒に回りその回転が早くなったり回転運動を直線運動に変えたりする応用を描いた


「まわせば全てが回るのか??」


「いやここは繋がってないから回らないのでは?」


「でもここで繋げれるぞ。それに離すこともできるってことは好きな時に動かしたい物を動かせるってことでは?」


「それよりもここ。回転が回転じゃなくなっとって縦に往復する動きになっちょる」


「てことは横もいけるはずだよな...」



多種多様な反応が起きたあらかた気がついてはくれたみたいだ



「ルイスよ、これは預からせて貰って良いか?議論する際に用いりたいのじゃが」


「いいですよただ開拓で使いたいのであまり公にはしたくないのですがね」


かなり酷い理屈を並べ公表させないように言ってみた


いやうんかなり酷い理屈だなぁw


「もちろんだともこの幹部共にも守らせてこれは返す。明日また来てくれんかの?それまでに方針等決めておくのでな」


「了解いたしました。では失礼します」


俺はその場を退室することにした



俺はイツメンのとこへ戻る中見覚えのある人影が謁見の間へと続く廊下から出てきた



「ミリンではないですか?お久しぶりです。卒業式以来ですね」


「ル、ルイス君!?どどど、どうしてここに???」


酷く動揺されていらっしゃるなぁw


「どうしても何もここに文官の詰所があるのでそこに通い詰めてるだけのことですよ。ミリンこそ謁見の間から出てきたということは権限のお話ですか?」


「え、えぇそうよ。親に貴族になると宣言してこいとか言われたけど親に内緒で権限は保留にしますとお伝えしたところよ」



「それまたどうして。そのために必死に勉強してたのに?」


「親の計画性の無さが問題なのよ。貴族になっても財政が悪いと即剥奪もあり得るのに何の考えなしに貴族になると謳ってるのよ恥ずかしくてしょうがないわ」


「はははそりゃまた大変そうですねw」


「ルイス君は文官でどこの統治か決まったの?」


「アフリター地域の北部の開拓と統治ですね」


「開拓!?というかアフリター北部って50年前の?大丈夫なの?」


「そのための職人のトップと今話し合いしていました。今から他の開拓仲間集めをしようかなと思いまして」


「ねぇ。私も誘ってくれたりしないかしら」


驚愕の発言が聞こえて思考がフリーズした


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