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そういうことか――― 一癖も二癖もあるミステリアスな長編ファンタジー!

「大丈夫?」

黒いローブを羽織った銀髪の女の子が猫を彷彿とさせる大きな青い目で僕の顔を覗き込んでいる。

多分僕と同年代だろう。

可愛いな。

「ああ、大丈夫」と言って石畳に横たわる身を起こそうと腰に力を入れるが激痛が走り、顔をしかめるだけで終わってしまう。

「まだ動かないで。まだ再生魔法、かけてないから」

彼女が脇腹あたりに手を触れる。水色の柔らかな光が辺りを覆う。

「ああ、ごめんな。助かったよ」と声をかけるも頭に疑問符を作る。再生魔法...再生魔法?なんだそれはそんな異世界ファンタジーみたいなことがあるのか?現在は確か...2021年の11月ごろだったはずだ。再生医療は進歩を遂げだが再生魔法だなんてもともとそんなもの空想の世界の産物のはずだ、と考えるも、この消えていく痛みの感覚はアニメで感じられるものでもなく、夢でもない。どうやら本物らしい。

腰に入った亀裂が縫い付けられていく感覚が収まった頃にはもう腰には痛みのいの字もなく普通に起き上がれるのだった。

「改めてありがとうな」

「いえいえ、でも...どうしたの?これ、腰の骨や肉、脊髄がボロボロに砕けてたよ?」

まじか。

なんでそうなったのかは覚えていないけど、これは本当に感謝だな。

「本当にありがとう。お陰で動けるようになったよなにかお礼でも...」

「そんなことはいいんだよ。それより...」


ん?


空気が変わったような気がした。

口調が強くなる。

「私から盗んだ魔石、返してくれない?」


え?

魔石?


盗んだ?

僕が?

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