表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

プロローグ

 ──────

 ───


暖かい風が吹き花々を揺らす中、小さな男の子と女の子が楽しそうに話をしている。


「ねぇティナ」


「なぁに?レオ」


「僕たちがおとなになったら結婚しよう」


「うん!」


男の子からの申し出に女の子はとても嬉しそうに頬を染めて返事をした。


 ───────

 ─────






「いい加減にしてくれ!」


 学園の大広間で顔を真っ赤にして此方を睨む男性と傍らには彼の腕に自分の腕を絡ませて潤んだ瞳で此方を見ている女性がいた。


(確かあれは私の婚約者殿...だったよな?)


 自分の婚約者だというのに顔はうろ覚えの彼女は公爵令嬢でありながら男装をしているという変わり者だ。


「聞いているのか!クリスティーナ」


 自分の名前を呼ばれてやはりあれは自分の婚約者なのだと確信した。


「はいはい、聞いておりますよ。」


 そんなクリスティーナは今、たくさんのご令嬢に囲まれながら返事をしている。その光景さえもクリスティーナの婚約者を怒らせる要因とも知らずに。


「お、女のくせに女を引き寄せて何が楽しいんだ!」


「まぁ楽しいですよ。それで要件は何でしょう?先輩方の卒業パーティーだというのに。もしかして、何かの余興ですか?」


 そう今はこの学園の先輩方の卒業パーティーの真っ最中だ。そんな中のそれもど真ん中に佇み我が物顔でいるこの婚約者はクリスティーナと同じ学年なので卒業パーティーに全く関係無い。その隣にいるご令嬢も然りだ。


 クリスティーナはご令嬢の先輩方に頼み込まれて無理やり参加させられているのだが...。






ここまで読んで下さってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ