トイレの扉が開かない!?
僕の名前は、『山田 鋼』22歳で、大勢の友達と一緒にキャンプを
する為に、3台の車でキャンプ場に来ていた...。
地元では、、、?
有名なキャンプ場だ、、、!
まだ、数年前に出来たばかりで綺麗なところ、、、。
大学の友達集めて! みんなで今日からキャンプだ、、、!
その中には、、、僕の好きな女の子もいたんだ、、、!
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『まさか!? みんなでキャンプする事になるとはな~』
『そうだよ! でも、なんだか? 楽しいね!』
『うん!』
『こんなに、みんな来てくれるとは、、、? 思ってもみなかったけどな~!』
『そうだな! 19人ぐらいはいるんじゃないかな、、、?』
『しかし、、、? 車によく乗れたよな~』
『ギュギュだったよ!』
『そうだよね!』
『おーい! みんな集まってくーれ!』
『なになに?』
『みんなで、役割を決めて分担していこう!』
『それいいな!』
『そうしよう!』
『どうやって決める、、、?』
『やっぱり、グーチョキ・パーじゃない、、、?』
『グー班とチョキ班、パー班に分けるぞ!』
『よし! せーの!』
『決まりだな!』
▽
僕と僕の好きな女の子が同じパー班になった、、、!
しかも、、、?
【二人っきり。】
残りは、グー班に数人、チョキ班にその残り。
*
僕と僕の好きな女の子、みそねちゃんと二人で山奥に行って
燃えそうな木を拾ってくる事が僕たちパー班の任務だ、、、!
それと、、、?
食べれそうなキノコがあれば、取って来いだって、、、!
【毒キノコだったら? どうするんだろう、、、?】
まあ~取り敢えずは、キノコがあれば取ることにしよう。
それにしても、、、好きな女の子と二人だと、、、?
何を話していいのか、、、?
『じゃ~山田クン、行こうか!』
『・・・ううん。』
『あっちから、山に登れるらしいよ~! 行こっ!』
そう言うと、、、?
僕の手を、みそねちゃんが掴んで手を引いて行ってくれた。
僕は、心臓がバクバクして、、、みそねちゃんに聞こえてないか、、、?
心配していたのだけど、、、?
どうやら、、、?
みそねちゃんには、僕の心臓の音は聞こえていないみたいだ、、、!
『今まで、山田クンと話すの、、、? 初めてだよね!』
『・・・あぁ、そうだね!』
『話す機会がなかったのかな、、、?』
『・・・うーん、そうかもしれないね!』
『私は、山田クンともっと話したかったな~』
僕の心臓が、破裂しそうなほどの勢いで高鳴っていく...。
【ヤバい!? 緊張し過ぎて・・・お.お腹が、、、!? イ.イタイ!
こんな時に、トイレ、トイレないかな、、、?】
『どうしたの、、、? 山田クン? 顔色悪いよ!』
『・・・いや? 何でもないよ!』
『そう! それならいいんだけど、、、?』
【うっ、、、あぁ、、、い.イタたたたたっ、、、。】
『どうしたの山田クン、、、?』
『お腹が、、、!?』
『お腹が痛いの、、、どうしよう、、、? ココだと携帯の電波入らないし!』
『・・・ト.トイレ、、、!?』
『山田クン! ちょっとココで待ってて! 私、トイレ探してくるから、、、!』
『・・・ううん、』
▼
みそねちゃんは、そう言うと、、、?
山のもっと奥まで、僕の為にトイレを探しに行ってくれた、、、!
僕は、うずくまったまま動けない状態だったけど、、、?
みそねちゃんに、あんまり迷惑をかけたくない一心で周りを見ると、、、?
木の茂みで見えなかったけど、、、?
小さな木の看板に、【トイレ 矢印看板あそこにあります。】と書かれていた。
字も消えかけていたから、、、?
分かりずらかったが、僕はお腹を抑えながら、、、矢印看板の方へ。
ゆっくりゆっくりと歩いて向かった、、、!
*
15分もかかって、やっとの思いで着いたトイレは、、、?
ボロボロで昔ながらのポットン便所だった、、、!
中も汚いトイレで、それでも僕のお腹の痛みには勝てない、、、!
僕は急いで、その汚いポットン便所の中に入った、、、!
用を済ませて、、、僕がトイレから出ようとすると、、、?
【扉が開かない!!!】
しかも、、、?
こんなところにあるトイレを探しに来る人もいない!!!
大きな声を出しても、僕の声が届かないところにあるトイレだった、、、!
『どうしよう? そうだ! 携帯で、誰か呼ぼう!』
『・・・電波が繋がらない!!!』
『どうしたらいいんだ、、、?』
僕が、焦っていると、、、?
どこからともなく、、、不気味な声が聞こえて来た、、、!
『・・・お前は誰だ?』
『えぇ!?』
『名前がないなら、、、? 何にも問題ないな!』
『・・・えぇ!? どういう事だよ!』
『お前には、関係ない話だ!』
『はぁ!?』
【ギュギューーーーーーーン! ボコボコ、、、!?】
*
この時から、、、。
山田 鋼 22歳、、、彼の存在は、、、?
この世から、消えた、、、!!!
▼
『みそねちゃーん! みそねちゃーん! どこにいるの、、、?』
『ココ! ここだよ!』
『こんなところで、何してたの、、、?』
『・・・うーん? 私、何してたんだろう、、、?』
『今から、みんなで肉を焼くから一緒に戻ろう!』
『・・・ううん。』
『・・・でも私、何かを探しに山奥まで行ったんだけど、、、?
それが、何なのか? もう、思い出せない!!!』
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