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4話~依頼する狼

神秘の男とともに連載中、こちらはかなり短いですが…

適当に歩いているけれど、特に何か珍しいものを見つけることなく、取り敢えず一方向に歩いていくことにした、何もない海の方へと向かっていたらどうしようもないが多分私ほどの幸運ステータスがあれば悪いほうには進むまい


ってあれ?


何このいかにもな森の中…それにこのなんか、獣に睨まれている感覚。


「あー私狼って初めて見たわ、っていうか多分これ魔物ってやつね。」


私の感じた気配は紛れもなく日本にはいなかった容姿のたとえるならば狼のようなフォルムが一番近しい気がするけど一番違う点といえば、体毛のところどころに気合の入った金色が入っていたことと、額に長さ10センチ程の角が生えているところだ。

何あの角?かっこいい!!それに…


「めちゃくちゃかわいいじゃないか!!」


そうつぶやいて微笑み、抱きしめようと手を差し伸べると狼たちの一部は何かに怯えたように脱兎のごとく逃げ出した。残ったものもさらに警戒心を高め私に対して牙をむき出しにする。


「やっぱりダメか…残念だな」


「人間の娘よ、我ら一角狼(ホーンウルフ)の縄張りになんのようだ?」


残念がりながら、その場を後にしようともともと向かっていた方向へと歩み進めようとすると、突如反響するような言葉が聞こえてきた。


振り返るとそこには周りにいる狼とは一回り程大きくなおかつ瞳の色が金色ではなく赤色で体毛もこれでもかというほど透明感のもった白だった。

アルビノっていうんだったかな?おそらくこの群れのリーダー格だろうか。


「喋れるのか、この世界の狼ってすごいんだな」


「何を言っている人間の娘、貴様が我の言葉を聞いているのではないか。それでどうしてここに?」


あぁなるほど、本来なら聞くことが出来ない言葉を私の持つ”異世界言語”がこの狼の発する言葉を変換しているのだろう。っていうかもし聞こえてなかったらこの狼どうしていたのだろうか…


「いや何もないさ、ただ人が住んでいる場所を探していたが…話が通じるのであれば狼でもかまわないのだが…」


「というと、ここには何か危害を加えに来たわけではないということか」


と言った直後、残っていた狼たちを含めてこの森全体が、安堵のため息をついた気がした。


「お前たち魔物だろ?たかが、それも人間の女にそこまで恐れるものかね?」

「…それは冗談ではなくか?」


アルビノの狼がそう聞いてくる。

だが私にはなんのことか心当たりがなく、首をかしげるほか返答の方法を見いだせなかった。


「それだけの強者の雰囲気を持ちながら無自覚とは…まさか貴様、漂流者か?」

「漂流者というのが異世界から来たって意味ならその通りだが、何か問題か?」


漂流者という言葉の確認をとりながらも肯定して見せると、アルビノの狼が少し近づいてきて伏せの体勢をとる。


「こちらの世界に来たばかりの漂流者に我らの争いに巻き込むことに抵抗はあるが、ぜひとも助けて頂きたい。」


「初対面のそれも人間に助けをこうってことは相当切羽詰まってるみたいだな、だけど私には助けるメリットがない…がそうだな」


再び私が微笑んで見せると、堂々とした風格を維持し続けていたアルビノの狼がどこかひきつったような表情になる。


「もしお前らの頼みを聞いたら私からーーーーー


Macの故障は本当につらい!言い訳だけどウインドウズのキーボードってなんでこんなに打ちずらいのおぉぉ!!


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