第2話〜復讐に燃えるヤンキー
ストーリー展開は無理なく早めにしていきます!背景描写が少ない感じかな…?
「というわけで本当に申し訳ありませんでした!」
などと幼女の見た目からは想像できないサラリーマン的なしゃべり方で、私に対して土下座をしてきた。
幼い子供とか小動物とか守るべき対象であると見てきたはずなのに、何この状況第三者目線で見たら私悪者じゃん
それよりも
「えっと話を整理させてくれ、まず私は死んでしまったと、そしてその原因は魔物とかいうファンタジーな生き物を間違って地球に送った場所に私がいたからだと。そして体は死んでしまったけど魂が分解される前に謝罪をしたくてこの神の世界?とやらに連れ込んだってことでいいのか?」
もともとわかりやすく説明してくれていたのだが事細かに離されてしまったので重要な部分だけを纏めて自分にわかりやすくしてみる。
自分で言うのもなんだけど、私の脳内ハードディスクの容量はフロッピー程度しかないのだ。
どうやら私の解釈は間違っていなかったようで幼女もとい、神様はうなずいた。
「一つ聞きたいんだけどさ…あの時私のほかにも2人ツレがいたと思うんだけど…そいつらも死んじまったのか?」
私の質問に対してすこしだけ予想外だったのか幼女はかわいらしく首を傾げた後に、全人類を魅了するような微笑みーー人々を凍り付かせる私の微笑みとは違いーーを浮かべて、優しい口調で
「彼女たちなら大丈夫ですよ、本来なら別の世界に送ってしまった段階でその生物は環境に適応できずすぐに死んでしまいますから…」
となると、私を食った後あの口の中が針の筵みたいな化け物は死んじまったってことか
「でも中にはほんのわずかに生きてしまいアリアさんのように…」
と話している最中から暗い影を顔に落とし始めたので、私はその言葉を遮った
「あー私のことは気にするな、多少の未練も無くはないが、人を傷つけてばかりだった私の人生も最後の最後で2人の仲間を救えたと思えば少しは報われたような気もするからな」
「そう言ってくれると私も気持ち的には少し救われます」
そう言って顔を見合わせるとお互いに苦笑した、まぁ同じ苦笑なのにもかかわらず、その見た目には月とスッポンほどの差があるのだが…
「それじゃあ、私はこの後どうすればいいんだ?」
本来なら死んでしまったらそこで何もできなくなってしまうのに、死んだ原因とか知れたし気持ち的にも救われたし、なによりこんなにもかわいい子に会えたのだから文句もない。
私の質問を待っていたのか、幼女はすうっと息を吸い込み、真剣な表情になる
「八神 アリアさんには現在3つの選択しがあります。1つはその姿・記憶を持った状態で私の管理しているもう一つの世界…アリアさんを死なせる原因となった魔物がいる世界に移ること。残りの二つは普通の魂と変わらずに魂の浄化、つまりリセットをして元居た世界と、魔物のいる世界のどちらかを選ぶという…ことなん…ですが?アリアさんどうかしましたか?」
幼女が心配するのも無理はない、先ほどまで落ち着いていたはずの私が、金属バットが割れそうなほど握りしめて立ち上がっていたのだから。
「私を殺した魔物と同種がほかにもいるってことか…それならお願い、私をその世界に連れて行って。」
私の復讐心、というか負けず嫌いの心がそうさせた。
幼女があからさまにやっべーみたいな顔をしているが、そんなことは気にしない。
神様であるこの子には悪いけど、その種族…絶対に絶滅させてやる。
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