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森から始まる異世界
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町外れの森の中。
其処に一人の少年が倒れていた。
倒れているその人物はあの神様(自称)が異世界へと(無理矢理)転生させた少年、速水瑠樹だ。
瑠樹は不意にピクリと体を震わせゆっくりと目を開けた。
「……ん、あれ…?…森?」
目覚めた瑠樹は周りをきょろきょろと見回しながら現状を把握しようと考えを巡らせる。
どうやら森の中で倒れていたようで服には少し砂がついていた。
因みに服装は死んだときと変わってないらしく紺色のブレザーの制服のままだ。