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(無理やり)異世界転生

「ウッ…そうなんだけど…ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!そんな目で見られたら…ウウッ…

あ。代わりと言っては何だけど異世界転生させるよ!!」


瑠樹の蔑んだ顔にいたたまれなくなったのか鼻水だらだらの神様(自称)は急にぱーっと顔を輝かせると同時に言いきった。


それはそれは良い笑顔で。


「……いや、異世界転生とか要らない。

死んだなら死んだでしようがないしこのまま先の世で生まれ変われれば「勿論、僕のせいで死んだんだし色んなスペック着けるからね!先ずはそうだな~…今度は死なないようにしてー魔法もいっぱい使えるようにしよう!あとは知恵も入れて身体能力もあげちゃおっ!!」


瑠樹の話しなんぞ聞いてはいない神様(自称)は一人でどんどん話を進めていっていた。


「(聞いちゃいねぇ…駄目だコイツ。)」


もう瑠樹は諦めの境地なのだろう。


目が遠い気がするのは気のせいではない。



「んじゃっ!転生しまーっす!!」


最後まで話す差を聞かない神様(自称)はくるりと人差し指を回して瑠樹の周りに魔方陣を浮かべた。


「え…」


「あっちで色々解らないことあると思うけど僕が知恵入れるからね!大丈夫!!」


そう勝手な神様(自称)の声が聞こえたと同時に瑠樹の意識は闇へと消えていった。





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