表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/126

七話

サブタイトルが間違っていたので、編集しました。

 身体強化と呼ばれる魔法の講義が終わり、次は待ちに待った能力の特訓、武器の扱い方だ。

 まあ、俺は特に待ってないから、帰って! と声を大にして言いたい。

 

 さっきの講義でマナの扱いを覚え、各々、能力を使いだした。

 剣を出したり、魔法の弾丸を放ったり、魔法を使ったり、ファンタジーのようなものや。

 マスケット銃を生み出したり、現代的なものも。

 

 最後の人に、いっそのこと核弾頭を生み出して魔王の城に発射してくれ、と願ったのは誰にも言わずに心の中に留めておく。

 

 戦闘向けの能力の中には、剣だったり槍だったりを使う者もいたり、最低限自身を守るために、最初は武器を選んで、兵士からマンツーマンで学ぶ。

 

 俺が選んだのは、槍。

 理由としては、剣よりもリーチが長いから。

 弓もいいが、絶対に扱えないと思うのでやめた。

 

 槍を選んで、振ったり突いたりと、色々と動かしたが、指導役の兵士が教える気がないらしく、欠伸が真横で聞こえる。

 

 この槍で貴様を貫いてやろうかッ!

 

 勿論、思うだけで言葉には出さない。

 そもそも、実行したりはしない

 もしやったら、裏切り者になって死んでしまう。

 

 他の者は何故か知らないが凄い速度で成長していき、俺の指導役は既にここから離れ、新堂の指導役の元に行って、新堂と話している。

 

 他の者は二人でやっていて、俺は一人。

 孤独感がすごくあって、押しつぶされそうだ。

 

 それに、何か置いて行かれるようで凄く嫌だ。

 そんな辛い気持ちを味わいながら、時間がすぎるのを待ち、終わり、夕食となり、湯浴みの時間になった。

 

 ここには浴場があるらしいが、数があまりないので、女子と兼用することになり、交代で順番が決まり、最初は女子だ。

 俺は布を借りて近くの井戸から水を汲んで身体を拭いた。

 

 布を貰うことを使用人に頼むときに、嫌な顔をしたのを、俺は忘れない。

 勇者だが、俺は無能。

 媚を売る相手が違うのは知っている。

 

 だけど、あそこまで本性を曝け出されると、酷く傷つく。

 このことは絶対に忘れない。絶対にだ。

 

 そんなわけで部屋に戻っていると、アルフィーが腕を組んで廊下のど真ん中を塞いでいた。 

 彼女の姿を見て、呼ばれていたことを思い出す。

 

 ここは突破しよう。

 道を塞がれても、幼女は幼女。

 ちっちゃいから端から行けるはずだ。

 

 動き出した時、アルフィーは口を開いた。

 

「待っていた。着いて来い」


「アッハイ」


 条件反射で答えてしまい、アルフィーについて行った。

 

 

 

 

 

 そこは大量に本棚がある部屋だった。

 物がありすぎて、道の端に本が詰まれ、タワーが出来上がっていた。

 

「ここは?」


「私の部屋だ。ここでなら、この国の兵隊共も邪魔はしてこない」


「そうなんですね。俺を呼んだ理由は?」

「何、マナが生み出せないようだし、特訓に付き合ってやろう、とな」


 なるほど。夜の二人っきりのレッスン、ということか。

 人じゃないしエルフだからいいけど、見つかった場合、俺死ぬからな。

 やめとこう。

 

 僅か一秒足らずで答えを導き、頭を下げる。

 

「よろしくお願いします」


「うむ。では、やるとしようか」


 その日の夜、朝になるまでやっては見たものの、マナは生まれなかった。

 朝から武器の訓練あったが、サボった。

 徹夜で眠る暇もないし、やるきもなかった

 ついでに、、もう武器の訓練はやめよう、と誓った。

 だって、一人は寂しいよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ