表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
挑戦日記。  作者: min
4/6

4. もしかして・・・

 私たちはショッピングモールへ着くなり宮野は

服屋へ私を引っ張っていった。

「なにっ?いきなり・・・」

「なにって?!服選んでるの!わかるでしょ?」

時計はもう11:30。お腹もすいてきた。

それでも宮野は私に様々な服を合わせては“ちがうかなぁ・・・”と直してゆく。

「明日、きていく服!選んどきなっ!」

「えぇ、なんで~別に普通で・・・」

「いいからっ!あと、仁崎さんの顔まっすぐに見てみな。

 目を見るんだよ。まぁ、それは大丈夫だろうけど。」


私は人と話すとき、人と話していなくても人をじーっと見てしまう。

なぜかはわからない。でも、じーっと目を見てしまう。

話すときは癖で、もとから目を見るようになっている。


「こんな感じ?」

「うんうん、いいねぇ~決定っ!」

私は服を持たされて、更衣室へ放り込まれていた。

私のきた服は、少しおとなしい感じのワンピース。

夏らしい。

「少しかかとのあるのも選んできたよ。」

と、宮野はサンダルまで持ってきた。

「そのまま履いてみて。」

「う・・・うん。」

履いてみると、その“少し”の高さが私にはきつかった。

「もうちょっとかかとが低いものってない?」

さすがに歩いて足をくじくと大変だ。

「う~ん。じゃあ、こんな感じのは?」

履いてみた。これなら大丈夫。

「これにする。」

「よしっ!これでOK!じゃ、もう着替えていいよ。」

私は更衣室の中に入りもともと着てきた服を着る。

着替えが終わり、私が外に出ると宮野は自分のものを見ていた。

「あ、着替えた?じゃあ、買おうか。」

「えっ、いいよ。私のだし。」

いいの、いいの。宮野は私の手に待っていた服とサンダルを持とうとする。

「今年の誕生日プレゼントってことで。そろそろだしね。美代。」

私自身が忘れていた。そういえば、私もうすぐ誕生日だ。

「あ・・・ありがと~!宮野~」

「いやいや・・・」

宮野は少し恥ずかしそうにした。

「じゃ、宮野の誕生日プレゼントも買わないとね。」

「わっ私のはいいよ。」

「だめ。いつもお世話になってしまってるし・・・

 こんなに買ってもらっちゃったんだから。」

宮野の誕生日は私の誕生日の1週間後。あまり離れていない。

「なにか好きなもの。言って?それか・・・私が選んじゃってもいい?」

大体の宮野の好みは知っているつもりだ。


それから私はいろんな店を見て回った。

「もう、12:30だよ。なにか食べない?」

「うん・・・」

ちょうどかばんや、財布などを手にとってみていた。

今日は決まらなそうな感じだった。

「何食べる?美代。」

そーだね・・・・なにがいいかな・・・

そう考えていた時に、今日店の中でいいお店があったのを思い出した。

「あそこはどう?食べ放題っ!」

「いいねぇ~」

今日はお財布の紐がゆるい。こんな日は

少し贅沢をしてみるのもいい。

「けってーい」

今度はその店に足を向ける。


「ここだね。」

「うん。」

「いいにおい・・・」

「うん。」

私たちは一旦店の前に立ち止まり、金額を確認する。

「時間無制限。2000円ちょっと安い?いや・・・高いかなぁ~」

「まぁ、今日は贅沢しちゃいましょっ!」

そのまま店に入った。

店員はすぐに来て、私たちを案内した。

「ごゆっくりどうぞ。」

まず、二人で飲み物を入れに行った。

私はカフェオレで、宮野はコーヒー

こんな時は、いつも。

いったん、席に戻って今度はお皿を持って食べ物を取りに行った。

和・洋・中・・・

様々なものが並べられている。

パン。ごはん。スープ。寿司。

私のお皿には、パンや肉、ほかにもピザなど、

組み合わせは全く考えないで皿に盛った。

私のほうが早く席に戻った。

宮野が来るのを待って、私はじっと皿を見ていた。

「あ、ごめん。先食べててくれても良かったのに。」

「大丈夫。宮野はどんなのとってきたの?」

宮野の皿を見るとなんとまぁバランスのいいこと!

「野菜がいっぱい。すご・・・」

私なんて好きなものいっぱい取ってきた~

というと、宮野は笑って美代らしいね。といった。

食べ放題は、すごく美味しかった。

「ふぅ~お腹いっぱい。」

「わたしも・・・」

私と宮野は最後のデザートを食べてもうお腹いっぱい。

会計は、私が持った。


「あんだけ買ってもらったんだもん。今日は私が払う。」

ちょっと無理矢理に宮野の反対を押し切った。


「・・・ありがと。」

「どういたしまして~」

「あ、宮野、私今度プレゼント渡すね!それまで秘密~」

宮野は、じゃ、楽しみにしとく。

と言って、店を出た。


もう、2:30、そろそろ帰ることにした。


「じゃあ、美代。あの漫画今日絶対読んでよ!あと・・・そういえば時間は・・・」

何時くらい?ときかれたので、大体の時間を言った。

「大体、2時くらい。電話するね。忘れてたら、2:30には電話して・・・」

忘れないようには努力します。

「OK。じゃあ、2時。」

「うん。また明日~」

ショッピングモールから少し離れたところにあり公園で

私たちは別れた。

手を振って、宮野は振り返る。

私はその少しあとに自分の帰り道についた。

歩いていると一人のせいかいろいろなことを考えていた。

小さな男の子とすれ違う。

家族で歩いている小さな女の子とすれ違う。

カップルとすれ違う。

私はすれ違うたびに、仁崎さんのことを考えた。


家に帰ってから、私は服の入った袋を開けてもう一度

着てみることにした。

「こんな服は初めて・・・かも」

あまり服に興味を持たなくて自分でこれかな・・・

と思ったものを買っていたから、宮野に選んでもらったのは嬉しかった。

明日。

これを着ていく。

「わすれないうちに・・・」

机にペンと、紙を置きメモを書く。

『明日午後2時宮野に電話。&昨日買った服を着ていく!』

さて、あれだけ言われていた漫画を読もうか。

カバンから貸してもらった漫画を取り出す。

「・・・優しいソラ。」

1巻で終わっている話らしい。

どんな話なのかな・・・

恋愛系の漫画もあまり見たことのない私は

あまり想像もせずに、本を開き

その中身に私は動揺させられた。

「もしかして・・・」






今回は挑戦じゃなくなってる・・・!

すみません。なんとか挑戦に向けて!!

・・・頑張ります。

恋愛ものだよ・・・・・ほんとに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ