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異世界でロードアウトを組んで生き残る~FPSゲーマーの転生記~  作者: 眼鏡丸


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1-4 どこも襲いませんよ、本当です。


なし崩し的にユウとレンの家に泊まることになった夜。

二人からは部屋へ案内された。

あえて語られることはなかったし、こちらからも聞かなかったが、おそらく両親の使っていた部屋なのだろう。

ベッドや家具はそのままで、かえって物悲しいような。


しかしお世話になりますと言った以上遠慮するのも失礼かと、バックパックを部屋の隅へ起き、水を一本取りだしてベッドに腰掛ける。

ペットボトルを開封し飲み、一息ついたところで、ドアがノックされる。


「ファイブ、となりがあたしたちの部屋だから何かあったら声掛けてね!

ちゃんとノックしなさいよ!それじゃお休み!」


「はいよー」


「ファイブさん、おやすみなさい。」


「おやすみー」


もちろんだが流石に部屋は別である。

二人から夕食に誘われたのだが、ギルドで食ってきたと伝え遠慮していた。


ネットもTVもないこの世界じゃ、夜になると寝るくらいしかないか。

出生率は日本より良さそうだ。

ってそうじゃない。


今のうちに大事なことを考えなければ。

ギルドへ向かう用意の時に出てきたもの、初心者ボーナスだ。

残り5。これが5つの物を召喚できるのか、何かの単位なのか。


ひとまず優先順位の高いものは弾薬だ。

P2000は9mm弾薬を使用している。

ひとまずインベントリから出して手に持つと、視界の右下に10/0の文字。

今更だが、チャンバーに入っている+1あったんだな。


ともかく10発しかない。

明日の試験、依頼を考えると数がたりない。

試験内容によるが、模擬戦とかになるとゴム弾かペイント弾も用意しないといけない。

こんなことなら水なんかでカムフラージュするんじゃなかった。

いや、大事だけどさ、ちゃんと飲めるってわかる水は。


ペットボトルは今開封したものを除いてあと5本。

節約すれば数日は大丈夫だろう。


とにかく、弾薬だ。

視界内のアイテムに意識を向けるとカテゴリウィンドウが表示される。

あったあった、「Ammo」、弾薬だ。

ひとまず最小単位を召喚してみる。

召喚されたのはそこそこ大きい箱、ラベルには50pcsの表記。

50発入か。少々心もとないが、ひとまずは十分に感じられる。

P2000の弾倉を外して、4発補給。なぜかこの動作はできる。

実銃なんて扱ったことないんだけどな、銃周りの知識も勝手についてるっぽい。


転生特典(仮)については謎だらけだが、今のところは使えるものは使う精神でいこう。


さて、ここで残りを見ると4に減少している。

あとは弾倉か。

アイテム欄にそれらしいカテゴリはないなと思っていると、LOADOUTの武器欄が表示された。

意識と紐づいているようだが操作しやすいんだかしづらいんだか。

とにかく、P2000へ意識を向けると予備弾倉も表示された。

これはとりあえず2つ。弾倉もちゃんと回収して使わないといけないな。


初心者ボーナスは残り2。

スピードローダーなんかもありそうだが、それはおいおいだ。

次に欲しいのはアーマーかチェストリグ。

さすがにパーカーのポケットに弾倉突っ込んで戦闘はできないだろう。


弾倉入れに蓋のないタイプのチェストリグを選択し、先ほどの弾倉に弾を込めて装備する。

そういえば、召喚でまぶしいのは困るなと思っていたら、弾薬とかは光なく現れたな。

オフれたんかい。


初心者ボーナスは残り1。

残り1の使いどころは悩ましい。

ホルスターか、さらに弾薬か、もう一つ弾倉か。

もしくはアタッチメントか。


先ほど弾薬を見たときに、9mmの訓練用弾薬は20発で100CPと書いてあった。

これは手持ちで購入できるからパス。


さて、考えよう。

アタッチメントで必要なものはサイレンサーだ。

魔獣という自然に生息するものを相手にする以上、銃声は大きなデメリットとなる。


ホルスターは持ち運びの利便性。すぐに取り出せるなどのメリットはあるが、現状俺にはインベントリがある。

優先度は低いか?見た目はパーカーのポケットに拳銃いれてる犯罪者だが。先ほどのギルドでは、弓矢を装備している冒険者もいた。この世界に銃が普及してないことを考えると、武器だという認識も薄いかもしれない。


弾薬・弾倉は多いにこしたことはないが、最低限は確保できている。


よし、サイレンサーだな。

試験中に銃声でびっくりさせてもいけないし。

サイレンサーを召喚し、P2000に装着。

やばい、かっこいい。エアガンでサイレンサーをつけたくなる人の気持ちがわかる。

意味はなくとも見た目がかっこいい。いや、こいつは実銃だから意味もあるんだけど。


気分は特殊部隊だなと、夜の窓に映った自分を見る。


「完全にテロリストやないかい」


謎の関西弁も出るわい。

スウェットにTシャツ、パーカーという服装に、リグ装備。

AKかUZIでも装備すればテロリストのテンプレ完成である。

拳銃はトカレフにしたほうがいいか?それだとヤ〇ザか。


ため息をつくが、現状仕方ない。

ちらっと見たがアイテムには野戦服なんかもありそうだ。

身を守るには服やヘルメットも大事だな。

目下の目標は防御力か。

いや、今思えばリグよりヘルメット選ぶべきだったか?

弾倉もインベントリでよくない?

ダメだ、まだ自分の使える能力に慣れてないな。


少し気落ちしつつも、明日の試験に備えて寝ることとする。

視界のHUDはオフにならねぇのかなと思うと、ふっと消えた。

お前もオフれるんかい。

突っ込みながら眠りにつく。


あぁ、シャワー浴びてぇな。



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