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神の関係者

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 正直言うと、ピンチだった。

 俺とオークウルフの双方が倒れ、先に起き上がったのは相手の方だ。

 俺もすぐに回復すると思うが、まだ身体(からだ)の自由が完全にはきかない状態だ。


 オークウルフの攻撃がまともに入れば、俺は即死しかねない。

 まともに接近戦を挑むのは危険だが、魔法攻撃も警戒されているから、牽制として使えればいい方だろう。

 しかも近くで魔法を使えば、また俺自身を巻き込むリスクも大きい。


 それでもこの魔法が全く通用しないようなら、オークウルフを倒す(すべ)は無く、俺は本気で生命の危機に(おちい)ると思う。


 どうしたらいいものか……そんな風に、俺が考えていると、オークウルフの方が先に動いた。


 やばっ!!

 風属性魔法で圧縮した空気の壁を作り、防御を──、

 

「っ!?」


 だけどオークウルフの体当たりによって、防御魔法が霧散した。

 その勢いのまま、俺に突っ込まれたら死ぬ──っ!!


「ガッ!!」


「!?」


 だがオークウルフが、俺へと辿り着くことは無かった。

 俺の背後から何か光が駆け抜けたと感じたその瞬間、オークウルフは胸に綺麗な円形の穴が開け、そのまま身体の力を失って倒れ込んでしまったのだ。


「な……!」


 今のレーザーか!?

 魔法でそんなことできるの!?

 その事実に俺が言葉を失って唖然としていると、背後に気配が生じた。

 慌てて振り向くと、そこには神像にそっくりな姿をした──赤い髪と狐耳、そして複数の尻尾を持つ女性がいた。


「神様……?」


「君がナオちゃんだね。

 ちなみに私は神様じゃないよ」


 確かに神像の九尾とは違って、彼女の尻尾は5本だけだった。




 ●水杜(みもり):お兄ちゃんいた──っ!!!!


 ●アイ:マヤちゃんが間に合った!!


 ●:やったー!!


 ●:ひゃっはー! 新鮮なナオちゃんだぜ!!


 お兄ちゃんから連絡を受け取ったアイ様は、すぐに眷属のマヤさんを救出に向かわせてくれた。

 しかも救出の様子が私達にも分かるように、配信の能力を付与した上で。


 なにやらダンジョン内では、邪神の影響で配信ができない場所もあるらしく、今お兄ちゃんがいる場所もそうだという。

 だけどマヤさんには、邪神の力をある程度は(はら)える能力も付与してあるそうだ。


 でも、現場に急行するマヤさんのスピードは凄まじく、その配信を見ていて酔いそうになったよ……。

 それでも、こうして無事なお兄ちゃんの姿を見ることができたのだから、本当によかった……。

 神様達にもマヤさんにも感謝してもしきれない。


「あれ?

 神様達の声が聞こえる……。

 もしかして配信してます?」


「あ~うん、してるね……。

 皆様が心配していたよ。

 特に妹さんが」


「ああ、ご心配をおかけました。

 水杜もごめんな……?」


 ●水杜:本当だよ


 ●ナウーリャ:でも、無事で良かったですね


 ●マルル:お祝いのポイントを贈りたいけど、君の配信じゃないから意味ないなぁ


 ●:次の機会に贈るよ


「気持ちだけで嬉しいですよ」


 そうだね。

 まあ、貰えるものは貰うけれど。


 ●レナ:さて、積もる話もあると思いますが、まずはそこから脱出しましょう


 ●アイ:あ、その前に、その辺には私を信仰するコボルト達が住んでいたと思うのだけど、無事なのかな?

 変な化け物が入り込んでいたようだけど……


「コボルトの村は、オーク達に占領されて、かなりの被害が出ていたようです。

 生き残りは安全な場所に避難していたので、ボクが食料などを提供しておきました」


 ●アイ:ああ、ありがとうね~

 後ほどお礼のポイントを進呈するよ

 マヤちゃんは、生き残りのオーク達を処分しておいて


「は~い」


 と、マヤさんがダンジョンの奥へと向けて手をかざしたけど、それ以外は何かをしているのかは分からなかった。


「今、風属性の魔法を使いましたか?」


 あ、現場にいるお兄ちゃんには分かったようだ。


「うん、ちょっと空気を操って、オーク達がいる場所を真空にしておいたから、今頃全滅しているはずだよ」


「そんなことが……!?」


 うん、無茶苦茶高度なことをしているよね?

 たぶん何十mも離れた場所にいる、見えない敵の存在を感じ取って処分したんだろうけれど、風属性魔法の技量もさることながら、まず「気配感知」をどれだけ鍛えればそんなことができるんだろう……。


 ●:アイちゃんの眷属って、火属性が得意なのに、風属性でようやるわ


 えっ、しかも得意属性じゃないの!?

 さすがは神様の眷属……。

 実力の桁が違うよ……。


 ●アイ:それじゃあ、コボルト達も保護したいから、案内してもらえるかな?

 どうやらダンジョン内の環境が、悪化しているみたいだからね

 一緒に地上へ連れて行ってよ


「分かりました。

 案内してもらえますか?」


「分かりました」


 と、マヤさんに(うなが)されて、お兄ちゃんは迷路のようなダンジョンの中を、迷いなく進み始めたのだった。

 化石の発掘キットを買ったら、肝心の化石が入っていませんでした。そんな「アンパンにアンコを入れ忘れた」レベルのやらかしってあるぅ!? レアものを引くよりも確率が低いのでは……。

 あと、苔テラリウムを始めました。

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