チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲『ある芸術家の思い出』」
詳しくはないけどクラシックも好きです。
中学生の時に好きになって、でも自分でCDを買ったことはありませんでした。
父のコレクションもよく聴いていたのですが、そちらはジャズとJポップばっかりで、クラシックは皆無だったので。
中学の時に音楽の先生が好きになって、そのひとが勧めてくる音楽を好きになりました。
ほぼクラシックばっかりで、シューベルトの『魔王』とグローフェの『組曲グランドキャニオン』は特にお気に入りになりました。
チャイコフスキーは好きではなかったようで、先生が勧めてくれた中には1曲もありませんでした。
この曲はたまたま自分で初めて買ったクラシックのCDアルバムの1曲目に入っていた曲です。
その頃、私は激しい劣等感に苛まれており、日々を悶々としながら過ごしていました。じつはよく覚えてないけど…。
そんな時に聴いたこの曲は、染みました。
『あぁ……。私は……。私なんか……、井戸に投げ込まれてタヒんでしまえ』と思っていた私に、まるでぴったり重なるかのように、じんわじんわと染みました。
この悲壮感、最高!
ピアノもヴァイオリンもすんばらしくて……残念ながら演奏者の名前は覚えておりませんが、とにかく曲がいいので他の演奏者のものを聴いてもやっぱり染みます。
自信をなくしてらっしゃる方にオススメです。
「自分なんてミジンコ以下だ!」
そんな気持ちになってるひとをミジンコにし、ミジンコよりちょっと大きくし、最後に笑わせて……くれるかどうかはそのひと次第ですが、とにかく悲壮感に浸りたい時には私はこの曲をかけてます。