ワーグナー『タンホイザー序曲』
私はニーチェの創作人物ツァラトゥストラさまの弟子を自認しております。
ニーチェさんはワーグナーさんと親交があったそうですが──
ワーグナーさんがこの曲を発表した時、これを聴いてニーチェさんは激しくコメントを書き残した?そうです。次のように──
「ワーグナーは糞だ! 教会に媚びやがって! もうあいつ、大嫌い! この曲も超駄作!」
ツァラトゥストラさまは仰いました。
「『私はツァラトゥストラを知らない』と言えるようになった時、おまえは初めて使徒となれるのだ」
ニーチェさんがどう言おうと、私はこの曲が大好きです。
僧侶がたくさん道を通って進み、教会に辿り着いたら光が溢れ、荘厳なその空から天使たちが『ひらっ、ひらっ、ひらっ、ひら……』みたいに降りてくる絵が浮かびます。
私が持ってるのは古い演奏のCDで、指揮者誰だったか忘れましたが、この演奏が至高です。
前に紹介したチャイコフスキーのは誰が演奏しても悲壮感がしっかり漂うので演奏者を選びませんが、この曲は指揮者とオーケストラによって全っ然!違うものになります。
まぁ……
ワーグナーさんの顔は嫌いですけど。




